新たに学力向上改善スケジュール　検証サイクル確立定着を　国や道などの取組示す　旭川市教委

（市町村 2019-06-27付）

　【旭川発】旭川市教委は、新たに「“旭川市確かな学力育成プラン”に基づく、学力向上検証改善スケジュール」を作成した。上段には国、中段には道、下段には市の取組を一目で分かるようまとめている。市教委は、児童生徒の学力向上を目指した検証改善サイクルの確立の定着を図るよう、各学校に活用を呼びかけている。

スケジュールは、ことし４月から来年３月末までの期間。学力向上にかかわる国や道の動向と、それに伴って市が取り組む活動を１枚の表に示した。

　表の上段には国の動向を記載。８月ころに全国学力・学習状況調査の結果が公表されるなどの予定を掲載した。

　中段は道の動向を記した。７月・１２月・来年２月にチャレンジテスト、８月に全国学力・学習調査結果のポイントなどの解説が公表予定などと書き込まれている。

　下段は、学校と市教委の取組を掲載した。

　学校は、全国学力・学習状況調査問題の分析や学習の定着状況などの把握、ｅライブラリアドバンスの活用など。

　市教委は、国や道の動向を踏まえた授業力向上プロジェクトチームによる調査・分析のほか、８～１０月ころ作成に着手する指導の改善策と学習プリントの完成スケジュールを掲載している。

　このほか、学校訪問指導の内容や、研修事業として１０月２４日・１１月２６日に開催予定の授業力向上研修会について示している。

　スケジュール表は各小・中学校に配布。市教委によると、「市の取組が一目で見られるからよい」「見通しをもって、計画的に取り組める」などの声があったという。

　学校教育部の佐藤潤一次長は「児童生徒の学力向上を図るのはもちろんだが、学力向上を目指した検証改善サイクル確立の定着を図ることが何よりも重要」とし、「市教委も学校に対して積極的に情報提供するなど、サポートしていく」と話している。

(市町村 2019-06-27付)