オンデマンド教材開発　幼児教育向上へ活用　園内研修促進　３月末までに　道教委

（道・道教委 2020-01-08付）

　道教委は、各幼稚園、認定こども園、保育所の園内研修で活用できるオンデマンド教材の作成を進めている。短時間で手軽に視聴できる教材を想定し、保育者の幼児へのかかわり方や、幼児教育の重要性を伝える講話などを収録。自己啓発や園内研修を促進し、道内における幼児教育の質の向上を図る。３月末までに道幼児教育推進センターＷｅｂページに掲載し、各施設に対し視聴に必要なパスワードを送付する。

　道内では、広域性や施設の多忙化などによって、園内研修の充実を図ることが難しい施設が多い。道教委の調査によると、道内における幼児教育施設の１年間の研修実施回数は０～６回が大半を占め、うち、２回が１００施設余りで最も多い。

　こうした実態を踏まえ道教委は、施設の状況に応じ、都合のよい時間に各園内で研修できるよう、新たにオンデマンド教材の開発を計画。

　教材では、幼児教育施設における実際の子どもたちの様子、保育者の幼児へのかかわり方、遊びの環境づくり、保育者のコメントのほか、道幼児教育推進センターのスーパーバイザーを務める札幌国際大学短期大学部の平野良明学長が幼児教育の重要性を伝える講話を収録する。

　３月末までの完成を目指して作業を進めている。動画視聴にはパスワードが必要で、別途、各施設に送付する。

　文部科学省は、国立の教員養成大学・学部、国私立の教職大学院における平成３１年３月卒業者・修了者の就職状況を公表した。国立の教員養成大学教員就職率は５８％、国私立の教職大学院では９１％となり、いずれも前年度よりやや減少した。

(道・道教委 2020-01-08付)