遠隔システム　教師力向上セミナー　教科等指導など相談　オホーツク局と紋別市教委　初の試み

（道・道教委 2020-01-07付）

授業改善推進チーム教員の交流の様子

　【網走発】オホーツク教育局は昨年１２月１８日と２４日の２日間、紋別市教委と共催で管内教師力向上セミナー・遠隔通信による相談会を開いた。「地域をつなげるネットワーク」のＷｅｂ会議機能でオホーツク合同庁舎と紋別市文化会館を結び、教科等指導や特別支援教育に関する相談、授業改善推進チーム教員の交流などを行った。

　管内教師力向上セミナーは、市町村教委や学校の希望に応じて教育局指導主事が各会場に出向いて行っている。

　管内の広域性などを踏まえ、初の試みとして、遠隔でやりとりが可能な地域をつなげるネットワークのＷｅｂ会議機能を活用。紋別市教委の協力を得て、市内小・中学校の教諭等を対象に実施した。

　１８日は、潮見中学校の乾大樹教諭が１１月の公開研究会で行った理科の単元「大地の成り立ちと変化」について、義務教育指導班の田中陽一主任指導主事が授業改善のポイントなどを助言した。

　また、授業改善推進チーム活用事業における大空町・網走市と紋別市の授業改善推進チーム教員が交流。授業改善や児童の家庭学習習慣確立に向けた効果的な取組などについて話し合った。

　２４日は、「通級児童の指導」「本人が何に困っているのか観察する視点」など、特別支援教育に関する相談に義務教育指導班の髙橋利典指導主事が対応した。

　田中主任指導主事は「気軽に使えることが分かった。今後も様々な場面で活用していきたい」と話した。

　オホーツク局は今後、管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を！」の取組の達成状況に関するコンサルティングなど、様々な場面で遠隔システムの活用を進めていく方針だ。

(道・道教委 2020-01-07付)