札幌市教委サタデースクール方針案　実施校拡大へ働きかけ　年度途中からの対応も可に

（市町村 2020-02-06付）

　札幌市教委は、来年度のサッポロサタデースクール事業の実施に向けた方針案を示した。学校の個別訪問とPTAへの周知を通し実施校拡大を働きかけていくほか、年度途中からも事業を実施できるよう対応していくとしている。

　事業は、文部科学省が全国的に推進している地域学校協働活動の一環。プログラム実施を通して、地域と学校との連携・協働の仕組みを整えるなど、地域全体で子どもを育む環境づくりを進めている。

　方針案をみると、事業の課題について、運営の中心となるコーディネーターのなり手不足や事業にかかわる教職員の負担などを挙げている。

　また、今後の方向性について、札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０１９をもとに毎年１０校ずつの拡大を目標としている。

　全市的に拡大するに当たって、中学校区を視点に置き、実施数の増加を図るとしている。

　実施校拡大に向けた具体的な取組として、①市教委による個別訪問②年度途中からの実施③各校PTAに対するPR―の３点を新たに設定。

　①については、地域と連携している取組に関する調査の回答内容に基づき、個別訪問を行い、実施に向け働きかけていく。

　②については、サタデースクール実施に向けた運営体制が整った場合、これまでは翌年度からの実施としていたが、当該年度途中から事業を実施できるよう対応していく。

　③については、地域と学校をつなぐ役割を担っているPTAに対して事業に対する認知度を向上させるため、PRチラシを配布するなど周知を図る。

　このほか、継続的取組として『サタデースクール通信』の発行のほか、通年で実施したプログラムについて、市の公式ホームページに掲載するとしている。

　実施方針案は、社会教育委員会議での委員の意見などを踏まえ、今後、内容を精査。必要があれば修正を加え、３月ごろに決定する予定。

(市町村 2020-02-06付)