ＳＳＳ研修会初開催　業務の円滑化目指し　依頼方法などで意見交換　函館市教委

（市町村 2020-02-05付）

事務職員と教職員とのかかわりも話題に上った

　【函館発】函館市教委は１月中旬、五稜郭中学校でスクール・サポート・スタッフ（ＳＳＳ）研修会を初めて開いた。市内の小・中学校に勤務するＳＳＳ７人が参加。実践交流や情報交換などを通して、業務の円滑化と学校・教職員へのよりよい支援の在り方について考えた。

　ＳＳＳは、教員が児童生徒への指導や教材研究などに一層注力できる体制を整備するため、義務教育学校に配置される非常勤職員。プリントの印刷や授業準備の補助などの業務を担当する。

　函館市では、前年度からＳＳＳの配置が始まり、現在は小学校４校、中学校３校に１人ずつ配置されている。それに伴い、実践交流や協議等を通じて、ＳＳＳの業務内容や効率的・効果的な業務の推進を目的に研修を実施した。

　はじめに、資料をもとにＳＳＳの業務が学校・教職員の支援にどのようにかかわっているか確認した。

　つぎに、各校での業務内容を全体で共有。印刷業務やデータ入力などのほか、教材制作にも協力しているなど、自校での業務内容を交流した。

　そのあと、「効率的・効果的な業務の推進」をテーマに、業務の依頼方法や教員とのコミュニケーションを円滑にする方法・実践を協議。「共有フォルダに依頼とデータが来るようになっている」「依頼がしやすいように、年度当初にこれまでの作業内容を載せたたよりを配布している」など、業務を円滑に進める上での取組を交流した。

　一方、課題として「小学校の先生は放課後にならないと職員室に戻ってこないので、コミュニケーションを図る時間が少ない」ことが挙がったほか、事務職員との業務のすみ分けについて意見を交わし、今後の業務をより円滑に行う方法を考えた。

(市町村 2020-02-05付)