石狩市が2年度予算案発表 小学校にデジタル教科書 教育費31%減の20億円(市町村 2020-02-07付)
石狩市は5日、令和2年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後と比べ1・3%減の278億8000万円。うち、教育費は31・4%減の19億9800万円となった。大幅な減額は厚田学園建設事業の終了によるもの。一般会計に占める構成比は7・2%となっている。教育分野では、指導者用デジタル教科書導入費用として新たに466万円、エキスパートサポーターの拡充に222万円を計上。子ども・子育て分野においては、新たに保育体制強化事業に1680万円、保育士等就職奨励金事業に500万円を積み上げた。
教育分野では、新学習指導要領実施に向けたICT環境および学習活動の充実を図るため、各小学校に指導者用デジタル教科書導入費用として466万円を計上。よりよい学習環境づくりを進めるため、専門的な立場で具体的な指導・支援、助言等を行うエキスパートサポーターの拡充に222万円を盛り込んだ。
子ども・子育て分野では、新事業の保育体制強化事業に1680万円を計上。保育士の業務負担の軽減を図るため、清掃業務や遊具など保育にかかる周辺業務を行う保育支援者の配置を支援する。このほか、保育士等就職奨励金事業に新たに500万円を計上。保育士確保、就労継続支援に向け、新規採用時や一定期間継続勤務後、保育士に一時金を交付する。
教育関連の主な事業はつぎのとおり。
▼子ども・子育て
▽ランドセル来館(新規)=219万円
子どもが安心して過ごせる居場所を確保するため、保護者が就労で日中不在となる家庭等を対象に、放課後、直接児童館に行くことのできる取組を花川南児童館で実施する。
▽仮称・ふれあいの杜子ども館建設=2000万円
石狩ふれあいの杜公園内に、子どもの居場所や放課後児童クラブ、子育て支援機能等を有する施設を建設するための実施設計を行う。
▽保育士等就職奨励金(新規)=500万円
近年、増加する保育ニーズに対応する保育の受皿を増やしてきている中、保育士確保・就労継続支援に向け、新規採用時および一定期間継続勤務後、保育士に一時金(5年間で最大50万円)を交付する。
▽保育体制強化(新規)=1680万円
保育士の業務負担の軽減を図るため、清掃業務や遊具の消毒、給食の配膳、寝具の用意、片付けなど、保育にかかる周辺業務を行う保育支援者の配置を支援する。
▼教育
▽デジタル教科書導入(新規)=466万円
新学習指導要領実施に向けたICT環境および学習活動の充実を図るため、各小学校に指導者用デジタル教科書を導入する。
▽エキスパートサポーター配置=222万円
よりよい学習環境づくりを進めるため、専門的な立場で具体的な指導・支援、助言等を行うエキスパートサポーターを増員する。
▽学校トイレ洋式化=1億4332万円
避難所としての機能も有する学校トイレの環境改善を図るため、小学校2校(南線小・紅南小)のトイレを改修する。
▽花川南中体育館改修(新規)=350万円
安全な環境下で体育授業や部活動を行うため、体育館の床面を改修する。
▽図書館20周年記念(新規)=247万円
開館20周年を機に、講演会やイベント等の記念事業を実施する。
▽コミュニティ・スクール推進=36万円
地域が学校運営にかかわり、子どもたちの成長を一緒に支える仕組みとなる学校運営協議会制度(コミュニティ・スク―ル)を、開校する厚田学園・石狩八幡小に導入する。
▼地域戦略
▽浜益区観光まちづくり推進(新規)=150万円
地元中学生や都市部学生等と連携し、地域資源を生かした「観光」をテーマとするまちづくりを推進するため、首都圏や地元でのプロモーション活動を展開する。
▼雇用・労働
▽若者人材育成・職場定着支援=210万円
ミスマッチによる離職を防ぎ、職場定着を図るため高校生への就職支援や市内企業の若手職員・管理職向けのセミナーを実施する。
▼省エネ・再生可能エネルギー
▽図書館LED化(新規)=163万円
二酸化炭素の排出抑制および省電力化による経費削減を図るため、照明のLED化を行う。
(市町村 2020-02-07付)
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