全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.7 檜山
(市町村 2020-03-10付)

連載7・各管内体力テスト檜山・小中
体力合計点 全国との差の推移・檜山(クリックすると拡大表示されます)

◆分析 小学校

【学校数20校、児童数201人】

▼実技

 体力合計点は、全国と比較して、男子が2・19ポイント、女子が2・17ポイント高い。

 種目別に全国を上回ったのは、男女いずれも6種目。

 体力合計点の高い順にA~Eの5段階で評価した総合評価をみると、AB―DEの値は、全国と比較して、男子が19・2ポイント、女子が12・6ポイント高い。

▼質問紙(学校・児童)

 「振り返る活動を取り入れている」と回答した学校の割合は95%である一方、「振り返る活動を行っている」と回答した児童の割合は、男子が35・5%、女子が18・3%で、学校と児童の意識の差が課題である。

 「話し合う活動を取り入れている」と回答した学校の割合は95%である一方、「話し合う活動を行っている」と回答した児童の割合は、男子が46・7%、女子が33・3%で、学校と児童の意識の差が課題である。

 「自主的に運動やスポーツをする時間をもちたい」と回答した児童の割合は、男子は78・8%、女子は76・6%で全国を上回っているものの、男子が北海道を下回っており、課題である。

◆分析 中学校

【学校数10校、生徒数234人】

▼実技

 体力合計点は、全国と比較して、男子が1・09ポイント高いが、女子が0・31ポイント低く、課題である。

 種目別に全国を上回ったのは、男子が5種目、女子が4種目。

 AB―DEの値は、全国と比較して、男子が12・2ポイント高いが、女子が0・1ポイント低く、課題である。

▼質問紙(学校・生徒)

 「話し合う活動を取り入れている」と回答した学校の割合は100%である一方、「話し合う活動を行っている」と回答した生徒の割合は、男子が57%、女子が48・2%で学校と生徒の意識の差が課題である。

 「保健体育の授業以外における1週間の総運動時間が60分以上」と回答した生徒の割合は、男子が91・7%、女子が72・3%で、全国と比較して男子が1・2ポイント、女子が8・3ポイント低く、課題である。

 「自主的に運動やスポーツをする時間をもちたい」と回答した生徒の割合は、男子が70・8%、女子が63・7%で、全国と比較して、男子が6・5ポイント、女子が7・8ポイント低く、課題である。

◆改善の方向性

 児童生徒が自主的に運動に親しみ、楽しく運動を行う態度の育成に向けて、学校が家庭や地域と連携して運動する機会を創出するために、檜山管内運動習慣形成プログラム「ススンde運動」を取り入れるなどし、特に運動が苦手な児童の運動習慣形成や運動に対する意識向上に取り組む必要がある。

 小学校では、児童一人ひとりが学んだ内容の達成状況を振り返るため、できるようになったことや気付いたことなど、学習の成果を確かめ、次時のめあてをもつ活動の充実を図る必要がある。

 改善されてきた児童の運動習慣の状況を維持するとともに、内容をさらに改善するために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、授業改善が一層図られるよう、体育専科教員活用事業における好事例を紹介し、児童が体育の授業での取組について実感できるようにする必要がある。

 中学校では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、これまで以上に授業改善を進めるために、体育専科教員活用事業における好事例を紹介し、体育授業の指導の充実を図る必要がある。

 保健体育の時間以外における日常的な運動習慣を身に付けさせるために「どさん子元気アップチャレンジ」を活用し、継続的な運動習慣の形成を図る必要がある。

(市町村 2020-03-10付)

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