新年度働き方改革アクション・プラン　ＩＣＴ推進教諭を配置　デジタル教科書の導入拡大　上士幌町教委

（市町村 2020-03-23付）

　【帯広発】上士幌町教委は新年度、学校における働き方改革「上士幌アクション・プラン」に、デジタル教科書の導入拡大、ＩＣＴ推進教諭の配置など５点の施策を追加し、働き方改革を一層推進していく。ＩＣＴ教材・教具の活用やプログラミング教育の深化などによって、教職員がいきいきと子どもと向き合う時間を確保し、学校全体の活力を生み出す働き方改革を着実に実施する。

　町教委は、平成３０年６月に策定した学校における働き方改革「上士幌アクション・プラン」において、４つの行動計画に基づき取組を推進。

　ａｃｔｉｏｎ１「本来担うべき業務に専念できる環境の整備」では、これまで、小学校に専科担当教員と学校教育推進教員など、中学校には、特別支援教育担当教諭や学校教育推進支援員の配置、小・中学校で校務支援員の役割を各学級印刷物サポートなどに拡大し、教職員の負担を分散した働きやすい環境の整備に努めてきた。

　新年度、４点の施策を追加し、新学習指導要領の全面実施に対応しながら、いきいきとした学校づくりに取り組む。

　内容をみると、小学校の社会科と英語科でデジタル教科書を導入するほか、小学校のイングリッシュルームに電子黒板を設置し、ＩＣＴ教材・教具を活用して、視覚的に分かりやすい授業を展開する。

　また、ＩＣＴ教材・教具の導入にかかわり、機器の知識が豊富なＩＣＴ推進教諭を配置。元年度に導入したロボット教材「Ｐｅｐｐｅｒ」を使ったプログラミング教育の深化を図るとともに、小・中・高校の教員が利用できる授業のモデルの構築を目指す。

　さらに、中学校に学校魅力化推進員を配置し、生徒一人ひとりに寄り添い、学校生活における困り感を聞き取りながら、生徒たちの生活をサポートする。

　このほか、ａｃｔｉｏｎ３「勤務時間を意識した働き方の推進と学校運営体制の充実」で、上士幌小学校と上士幌中学校に勤務時間外にメッセージで応対できる電話機を導入する。

　町教委では、専門職員の配置やＩＣＴ教材・教具の活用などによって、子どもと向き合う時間を増やし、児童一人ひとりに合わせた教育活動を展開するとともに、教職員の効率的な働き方を進めていく考え。

(市町村 2020-03-23付)