医療的ケアで千歳市教委　新年度、看護師増員へ　小３校、中１校に派遣予定

（市町村 2020-03-23付）

　千歳市教委は、医療的ケアが必要な児童生徒が在籍する市内小・中学校への看護師配置について、新年度、新たに２人の増員が可能となる予算を計上した。事業は、看護師が実施校において、吸引や経管栄養などの医療的行為を行うもの。新たに１人の配置は決定しており、小学校３校、中学校１校において医療的ケアを実施する予定。

　市教委は、平成２８年３月に小中学校医療的ケア実施要領を策定。医療的ケア児が通学する市立小・中学校に学校看護師を配置し、医療的ケアを実施することで、児童生徒が安心して学校生活や学習活動に取り組む環境を整備してきた。要領における医療的ケアとは、吸引、経管栄養、導尿など。保護者からの申請に基づき、実施校における校内委員会での検討を経て校長が実施を認めた児童生徒を対象としている。

　現在、２人の看護師を配置し、小学校２校で児童５人を対象に医療的ケアを実施。毎日派遣し、継続的にケアしている。

　新年度は、２人の増員が可能となる予算を計上。実際の人数は対象児童生徒の就学状況によって決定することとしており、１人の新たな配置が決定している。

　これによって、新年度は、小学校３校４人、中学校１校１人を対象に、３人の看護師の派遣を予定。市における特別支援教育のさらなる充実を目指していく。

(市町村 2020-03-23付)