札幌市が感染症対策本部会議　分散登校などの準備を　市立学校再開で秋元市長

（コロナウイルス関連 2020-04-07付）

国の動向や市の対応状況を報告した

　札幌市は２日、市役所本庁舎で新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。都市部を中心に感染者が急増していることや国が実施した専門家会議の内容を踏まえ、市の対応状況を報告。市立学校の再開について秋元克広市長は、感染拡大の兆しがあった場合には速やかに臨時休業や分散登校ができるよう準備することを求めた。

　１日に開かれた国の専門家会議では、地域を「感染拡大警戒地域」「感染確認地域」「感染未確認地域」の３地域に分類。札幌市は感染確認地域に該当するとの認識を示した。

　感染確認地域における対応として、秋元市長は「感染拡大リスクの低い活動から実施することが示されている」と説明。１日から市有施設の一部が営業を再開したことについて、「感染リスクの徹底を図り、慎重に」と呼びかけた。

　また、生活困窮世帯への支援など「セーフティネットのさらなる充実が必要」と強調。「国や道と歩調を合わせながら、補正予算の追加も検討している」と述べた。

　市立学校の再開については「国が示しているガイドラインに従って感染予防の対策をしっかり行った上で学校を再開すること」「感染拡大が懸念された場合には、速やかに臨時休業や分散登校ができるよう、準備してほしい」と求めた。

(コロナウイルス関連 2020-04-07付)