羅臼町内児童生徒ら６００人に　手づくりマスク配布　商工会女性部協力で町教委

（コロナウイルス関連 2020-04-07付）

１枚１枚手作業でマスクをつくる商工会の女性部員

　【釧路発】羅臼町教委は、町内幼・小・中・高校の幼児児童生徒約６００人に手づくりマスクを２枚ずつ配布する。町商工会女性部の協力を得て、３月３１日に制作作業をスタート。女性部員約１０人が町内業者から仕入れた布を１枚１枚手作業で裁縫している。新型コロナウイルスの世界的な感染が拡大する中、子どもたちが少しでも安心して学校生活を送れるよう、地域ぐるみで支援を行っている。

　町内では、６日から９日にかけ、順次、幼・小・中・高校が始業する。安全・安心な学校生活に向けては、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策が必要となる一方で、同町でもマスクが手に入らない状況が続いている。

　こうした中、町教委は、マスクを手づくりして、全幼児児童生徒約６００人に２枚ずつ配ることを発案。型紙はインターネットで簡単に入手できたが、材料のガーゼやゴムひもが入手困難となっていたため、さらし布と毛糸で代用することとした。

　制作作業は、様々な教育関係事業でつながりがあった町商工会女性部の協力を得た。作業は３月３１日にスタートし、女性部員約１０人が商工会事務所に集まり、布の裁断、耳掛けひもの取り付け、縫い合わせなど、一つ一つ手作業で行った。

　完成したマスクは、各学校を通じて子どもたちに届ける。町教委では「地域の協力なしにはできないこと。子どもたちを見守ってくれていることをあらためて感じた」と謝意を示した。

(コロナウイルス関連 2020-04-07付)