ウポポイ開業　５月２９日に延期　学校向け体験一部中止　５月以降決定し通知へ

（コロナウイルス関連 2020-04-08付）

　政府のウポポイ（民族共生象徴空間）開業延期決定を受けて、運営主体であるアイヌ文化財団は学校向けに用意した体験プログラムの一部中止を検討している。５月以降に中止するプログラムを決定し、予約者・団体に通知する見通し。感染症対策を徹底した上で、５月２９日の開業に向けた準備を進めていく。

　ウポポイは、白老町ポロト湖畔に誕生するアイヌ文化復興・創造の拠点。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設で構成する。

　政府は７日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、２４日に予定していたウポポイの開業を５月２９日に延期することを発表。１８日に予定していた記念式典も、５月２３日に延期するとした。

　これを受けてアイヌ民族文化財団は、入場制限や入場者間の間隔確保など、感染症対策を徹底した上で開業に向けた準備を進めている。

　ウポポイでは、アイヌ文化の多彩な魅力にふれる伝統芸能上演、グループレクチャー「はじめてのアイヌ博」、食事体験、ムックリ演奏体験、ムックリ製作体験、刺繍等体験のプログラムを用意していたが、感染予防のため財団は、一部プログラムの中止を検討。５月にも方針を決定し、通知する見通し。

(コロナウイルス関連 2020-04-08付)