新学期前に恵庭市恵庭中 力合わせマスクづくり 生徒の安全な登校願い(コロナウイルス関連 2020-04-06付)
新年度の学校再開に向けて準備を進める恵庭市立恵庭中学校(鹿野秀一校長)は3月31日、同校でボランティアによる生徒用の予備マスクづくりを行った。町内会の地域住民や保護者ら31人が参加。学校と地域が協働し、生徒の安全な登校に向けて準備を進めた。
学校再開に向けて教職員や児童生徒全員のマスクの装着が求められる中、マスクの入手は依然として困難な状況が続いている。そこで同校では、製作に必要な材料を用意してボランティアを募り、生徒の予備マスクづくりを企画。400人以上もの生徒が在籍していることから、学校再開までに500枚ほどのマスクをつくることを目標に協力を求めた。
保護者への一斉メールや学校ホームページ、町内会の呼びかけで集まった保護者や地域住民ら31人がボランティアとして参加。
感染予防のため、マスク着用、手指の消毒、十分な換気を行ったほか、つくり方を確認したあと、材料をもち帰り自宅で作業する選択肢も提示した。
同校によると、現在、マスクづくりに使用する布やゴムなどの材料も市販ではほとんど手に入らないという。職員が地域を回り、同校に制服を卸している地元業者の協力で材料を確保することができたことから、今回の企画が実現した。
はじめに鹿野校長があいさつ。多くの参加に感謝した上で、「子どもたちのために、愛情のこもったマスクをつくっていただきたい」と協力を呼びかけた。
家庭科を担当する教諭がマスクのつくり方を説明したあと、参加者はMサイズ、Lサイズの2種類を分担して作成。型紙づくり、布の裁断、折り目のアイロンかけなどの工程に分かれ、協力して作業した。
参加した地域住民らは「子どもたちの登校の助けになってほしいという思いで参加した」と話していた。
鹿野校長は、マスクの入手が困難な状況でも「できない理由を探すのではなく、どうしたらできるか」との視点をもって教職員で対応策を考えたことを伝えるとともに、地域や保護者の力の大きさをあらためて実感。新学期には今回のボランティアを生徒に伝える考えで、「地域や保護者の温かさを知り、恩返ししてほしい」と期待した。
(コロナウイルス関連 2020-04-06付)
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