登校できない児童生徒を支援―札幌市教委　家庭学習用の課題配布　保護者が状況記録し提出　

（コロナウイルス関連 2020-04-10付）

　札幌市教委は、新型コロナウイルス感染症の影響によって児童生徒が登校できない状況に対応し、自宅での学習を支援する取組を実施している。３日に市教委から小学校の国語・算数、中学校の国語・数学の学習課題を配布。保護者が学習状況や健康状態などをシートに記録して学校に提出するなど、家庭と連携して、児童生徒の心や体、学びを見守る取組。今後は社会や理科、外国語といった学習課題を作成する予定。

　取組は、新型コロナウイルス感染症の影響で登校できない期間の学習を支援するもの。

　当該学校は、学年ごと・１週間ごとに、市教委が作成した学習課題を保護者に配布。保護者は、学習した内容や取組を把握してシートに記録し、学校に提出する。

　学校では、児童生徒の学習課題への取組に対して必要な指導助言などを行う。４月中に１回程度は、十分な感染症対策をとった上で、児童生徒に必要な指導助言などを直接行うこととしており、児童生徒の努力を学校として評価し、校長が出席の扱いを判断することも可能としている。

　現在、小学校の低・中・高学年の国語・算数、中学校の国語・数学の学習課題を作成。今後は、市立小・中学校の教職員とともに、小学校中学年以降の社会や理科、高学年以降の外国語についても学習課題を作成する予定となっている。

　外国語については、コミュニケーションが中心となるため、市教委のホームページで授業動画を配信することを予定している。

　学習サポートの実施期間は４月末までの予定だが、今後の感染症流行の状況によっては延長も検討する。

(コロナウイルス関連 2020-04-10付)