８日現在で４７校実施　札幌圏高校時差通学　道教委まとめ

（コロナウイルス関連 2020-04-10付）

　道教委は、札幌圏の高校生を対象に実施している時差通学の実施状況をまとめた。８日現在で道立高校で２８校、札幌市立高校などで６校、私立学校１３校で時差通学を実施していることが分かった。

　時差通学は、生徒の通学時おける新型コロナウイルス感染拡大のリスクを減らすために実施するもの。３日に道教委が示した方針には、通勤時の混雑した状況を避けられるよう、登校時刻を１時間程度遅らせることや、生徒の下刻時刻を一般の人の退勤時刻と重ならないよう配慮することなどの対応策を示している。

　調査は石狩管内の道立高校３７校、札幌市立高校・中等教育学校８校、私立高校２２校を対象に実施。

　８日現在の実施状況をみると、道立高校で２８校、札幌市立高校などで６校、私立学校１３校で時差通学を実施。「バスのダイヤを変更することができない」「ゴールデンウィーク明けまでを臨時休業としている」などの理由で実施が困難な学校は、道立高校で８校、私立高校で２校。実施しない学校は、道立高校で１校、札幌市立高校で２校、私立高校で７校となった。

　このほか、実施しない理由として、札幌市立高校からは「自転車通学の生徒が９割いるほか、生徒は通勤客で混雑するバスとは逆方向のバスを利用することから混雑を避けられる」「３部制の高校であるため、時間調整をすることが困難」などの意見が寄せられた。

　私立学校からは「生徒が利用する公共交通機関が混雑した状態となっていない」「スクールバスで生徒のみが利用するため」などが挙がった。

(コロナウイルス関連 2020-04-10付)