道教委　ＩＣＴ活用リモート学習　手引作成し近く通知　家庭学習支援　動画教材も

（コロナウイルス関連 2020-05-14付）

　道教委の志田篤俊教育部長は、臨時休業中の家庭学習を支援するため、ＩＣＴなどを活用したリモート学習のマニュアルを作成する考えを示した。ＤＶＤに録画した動画教材の送付、家庭訪問や個別登校による学習指導などＩＣＴ環境が十分でない児童生徒に配慮した取組例も検討。マニュアルは近日中に各学校に通知する見通し。

　１２日の道議会文教委員会で檜垣尚子委員（自民党・道民会議）、木葉淳委員（民主・道民連合）の質問に答えたもの。

　道教委によると、道内では、すべての市町村が臨時休業中の児童生徒に対し「計画的に家庭学習を課している」「定期的に心身の健康状態や学習状況を把握している」と回答。

　また、９０市町村で家庭のパソコンやタブレットの活用、学校の端末の持ち帰りなどのＩＣＴを活用した家庭学習の工夫に取り組んでいる。

　志田教育部長は、道教委ホームページにおける学習教材の掲載、動画投稿サイトを活用した授業動画の配信など、家庭における学習支援の取組を説明する一方、オンライン授業などの学校の取組を支援するため、新たにＩＣＴを活用したリモート学習のマニュアルを作成する考えを示した。

　ＩＣＴ環境が十分に整っていない児童生徒に配慮し、ＤＶＤに録画した動画教材の送付、家庭訪問や個別登校による学習指導のほか、社会教育施設や民間企業等の協力を得て、ＩＣＴを使用できる環境の確保などを検討するとし、児童生徒の学びを保障する取組の充実を図っていく考えを示した。

(コロナウイルス関連 2020-05-14付)