札幌市教委　元年度の公務災害　前年度比２３件増１０８件　「安全衛生の日」等で啓発

（市町村 2020-05-25付）

　札幌市教委は、令和元年度公務災害発生状況をまとめた。授業や部活動指導、学校行事など、教育活動中に発生した公務災害の発生件数は前年度比２３件増の１０８件。市教委では、各園・学校において毎月特定の日を「安全衛生の日」と設定して危険個所の把握や災害予防の意識啓発に取り組ませるなど、公務災害の未然防止に向けた取組を引き続き進めていく。

　発生件数は、３月３１日までに認定されたもの。元年度の公務災害の発生件数は１０８件で、前年度比２３件増。校種別では、幼稚園が２件、小学校が６２件、中学校が２９件、中等教育学校・高校が１２件、特別支援学校が３件と、すべての校種で前年度と比較して件数は増加した。

　状況別では、通常職務の発生が６６件と最も多く、前年度より２６件増。学校行事１７件、部活動指導が１１件、体育授業１０件、中・昼休みが３件、その他が１件だった。

　このうち、体育授業では、体育館で教員が鉄棒の模範演技中、頭部をマットに強打し落下したケースがあった。

　傷病部位別では、上肢が３８件、下肢が３７件、頭部が１６件、胴体が７件、複合部位が７件、頸部が３件。傷病別では、骨折が２５件、挫創が２２件、ねんざが１７件、打撲が１６件、靱帯が１１件、切創が９件などとなった。

　発生月別では、７月が１５件と最も多く、１１月が１２件、１月が１１件、５月が１０件と続いた。また、３月はゼロだった。

　年代別では、５０代が３３件と最も多く、３０代が２２件、２０代と４０代が２０件、６０代が１３件と続いた。

(市町村 2020-05-25付)