十勝局独自　リモート学習研修会　効果的な授業を提案　豊頃中・服部校長ら講義

（コロナウイルス関連 2020-06-09付）

ビデオ会議アプリを使い開催

　【帯広発】十勝教育局は５日、芽室町立芽室小学校を主会場に管内小・中学校をビデオ会議アプリＺｏｏｍでつなぎ、リモート学習の実施にかかる教職員研修会を開いた。講師は、十勝・帯広コンピュータ教育利用研究会の三上智弘教諭と、豊頃町立豊頃中学校の服部和樹校長。参加者は、授業提案などを通し、ＩＣＴ教育環境の構築とリモート学習の在り方について理解を深めた。

　研修会は局独自のもの。今後の臨時休業などに備えたリモート学習にかかる留意事項などについて研修を深め、管内のＩＣＴ活用の機運を醸成することが目的。

　子どもの学びを止めない教育実践を行う学校・教育団体に講師を依頼し、５日は９５人が参加。１０日は９８人、１６日は９０人の参加が見込まれている。

　芽室小を主会場に研修を配信。はじめに、山田圭介義務教育指導班主査が趣旨を説明したあと、三上教諭が「効果的なリモート学習の在り方」をテーマに授業提案した。

　国語科の新出漢字の筆順の学習、算数科の２桁のたし算の筆算、クイズゲームなど、オンラインを介した同期型の模擬授業を展開。講義は、１台のパソコンに２台のディスプレーを接続し、各参加者の様子が分かるビデオ画面と、授業資料を操作する画面を表示しながら進めた。

　国語科の授業提案では、プレゼンテーションソフトで作成した資料を使い説明。「馬」や「雲」など漢字の書き順をアニメーションで紹介し、児童一人ひとりが書き取り練習させる授業を提案した。

　算数科の授業では、資料を示しながら文章題を出題。筆算の立式の方法などは、動画資料で分かりやすく示した。

　このあと、服部校長が「リモート学習の実施に向けた準備」と題して講義。参加者はＩＣＴ教育環境の構築方法について知識を深めた。また、Ｚｏｏｍを介した質疑応答などを通し、研鑚を積んだ。

(コロナウイルス関連 2020-06-09付)