３年度大学入学共通テスト　予定どおり実施を　６９％　全国高校長協会アンケート

（コロナウイルス関連 2020-06-15付）

　全国高校長協会は、令和３年度大学入試についてのアンケート調査（仮集計）をまとめた。３年度大学入学共通テストを「予定どおり実施すべき」「予定どおり実施し、予定どおりできなかった場合の予備日の日程も明確にすべき」との回答は合計６９・０％。理由は「今後の感染状況が予測できない中での入試日程の変更が不安」が８割と大半を占め、「学習の遅れを回復できる見込みがある」との回答は１３・５％だった。

　全国の国公私立高校５７２６校を対象に調査。回収率は８１・８％となっている。

　来年１月１６・１７日に実施予定の３年度大学入学共通テストの日程に関し、現時点において「当初予定どおりの実施とすべき」と回答した割合は３０・０％、「当初予定どおりの実施とし、予定どおりできなかった場合の予備日の日程も明確にすべき」が３９・０％となった。

　一方、「２週間程後ろ倒しすべき」が１８・６％、「１ヵ月程度後ろ倒しすべき」が１０・２％、「１ヵ月以上後ろ倒しすべき」が２・１％。

　予定どおり実施すべきと回答した学校の理由（複数回答）をみると、「今後の感染状況が予測できない中で、入試日程を変更するのは不安」が８１・７％と大半を占め、「予定されていた試験日程での受験に向けて準備をしていた受験生の意欲に影響を及ぼす恐れがある」が５５・０％、「入試日程の変更は高校の学事日程に影響を及ぼす恐れがある」が４６・５％、「学習の遅れを回復できる見込みがある」は１３・５％だった。

　一般選抜の出題範囲について「従来どおり全範囲からでよい」との回答は３９・０％、「限定を設けるべき」が６１・０％となっている。

　文科省はアンケートの調査結果を踏まえ、近日開催する大学入学者選抜方法の改善に関する協議で今後の入試日程を検討。６月中に方針をまとめた３年度大学入学者選抜実施要綱を公表する。

(コロナウイルス関連 2020-06-15付)