仁木中・池田教諭が町内外教員に　授業動画の作成法指導　学び保障と働き方改革へ

（学校 2020-06-24付）

町内外から４０人が参加した

　【小樽発】仁木町立仁木中学校（齋藤啓代校長）は１８日、同校で授業動画作成講習を行った。町内の小・中学校や倶知安町立倶知安中学校、余市紅志高校などから参加した約４０人に、池田満博教諭が授業動画の作成やアップロードの方法などを説明。齋藤校長は、生徒の学びの保障や教職員の働き方改革につながることを期待している。

　同校は本年度から、ICT環境を整備するため校務分掌に総務部を設置し、池田教諭が情報総務として町教委指導のもと、教育機関向けSNS「Classting（クラスティング）」の導入、校内研修などを推進している。

　６月中旬から取り入れたクラスティングは、生徒と保護者、教職員のみが閲覧できる。同校は生徒の学びの保障のために授業の動画を貼り付け、チャット形式で質問を受け付けられるようにしたほか、課題プリントや学級通信、行事の様子も配信できるようにした。

　今回、後志教育局主催の「誰でもできる」オンライン授業研修のあと、授業動画の作成について学び合う講習を開催。

　講師の池田教諭は「授業動画は長期間休校となっても先生の顔が見られるのが魅力。感染症対応だけでなく、家庭学習にも使える」と説明した。

　また、生徒の学習の進度に合わせて授業の一時停止や巻き戻し再生などが可能となり、理解が深まることを指摘した。

　授業動画の作成には実物投影機やタブレット端末を使うほか、音声や字を書き入れるなどの機能を備えるプレゼンテーションアプリも使用。作成後の動画共有サイトYouTubeへの限定公開アップロードの方法、クラスティングへの貼り付け方法を説明し、「気軽に楽しみながら授業動画をつくってみてほしい」と呼びかけた。

　後半は、仁木町立銀山中学校の中川綾子教諭が取組について発表した。

　齋藤校長は「ピンチをチャンスにつなげてほしい。ICT環境の整備は生徒の学びの保障に加え、教職員の働き方改革にもつながる」と話し、今後も文部科学省が掲げるGIGAスクール構想の実現を目指していく考え。

(学校 2020-06-24付)