札幌市教委　３年度学校施設整備要望　東山小など改築目指す　２年度比１０・８％増　９６億

（市町村 2020-07-03付）

　札幌市教委は、文部科学省所管の公立学校施設整備費負担金および学校施設環境改善交付金にかかる令和３年度の概算要望を取りまとめた。要望額は交付金配分基礎額と負担金の事業費を合わせ９６億４９３万円。建築計画をみると、危険改築と不適格改築に４４億８２００万円を盛り込み、山の手小学校と東山小学校で新たに改築を目指す。

　要望額は本年度に比べ４億８８７７万円、１０・８％増加した。

　測定の結果、所定の耐力度を満たさなかった構造上危険な状態にある建物について、改築に要する経費の一部を国庫補助し、教育の遠隔な実施を目指す危険改築や不適格改築には来年度７校で着手。４４億８２００万円を積み上げた。うち、山の手小と東山小は新規着手を目指す。

　老朽化した学校施設の耐久性を高めることに加え、建物の機能や性能を引き上げるリニューアル改修には幌東小学校、拓北小学校、平和通小学校、札苗中学校、柏中学校、太平中学校６校の着工費に３６億６０００万円を盛り込んだ。うち札苗中を除く５校が新規着手を目指す。

　地震補強では前年度耐震性能不足が認められた１３小・中学校の継続工事費に７億８８００万円を計上。

　公立学校整備負担金は東山小と元町小学校の２校の改築に４億３６２８万円を要望した。

　来年度学校施設環境改善交付金対象はつぎのとおり。

▽危険・不適格改築＝山の手小、東山小、新陽小、発寒南小、本町小、二十四軒小、栄中

▽リニューアル改修＝太平中、幌東小、拓北小、平和通小、札苗中、柏中

▽地震補強＝幌南小、白楊小、藤の沢小、北都小、手稲山口小、西野第二小、みどり小、福住小、富丘小、福井野小、新琴似緑小、北野台小

▽大規模改造＝手稲東中

▽屋外教育環境＝中央小

▽学校水泳プール＝中央小

▽調理場新築・増改築＝屯田南小、新陽小、発寒南小、本町小、二十四軒小、東山小

(市町村 2020-07-03付)