釧路市教委が基礎学力検証改善委　授業法改善の視点提案へ　本年度重点は授業づくり

（市町村 2020-07-02付）

各部会で協議を進めた

　【釧路発】釧路市教委は６月２５日、釧路教育研究センターで第１回基礎学力検証改善委員会を開いた。本年度の重点として、市学校改善プランの視点の中から「授業づくり」を中心とした内容構成を検討することや、各学校への授業方法改善の視点を提案することを掲げた。

　同委員会は、市の児童生徒の学力の状況や課題を全市的な規模で的確かつ客観的に把握・分析するとともに、学力向上に関する教育施策の成果と課題を検証し、より効果的な改善を図ることを目的としている。新型コロナウイルス感染症拡大による臨時休業の影響で、例年より２ヵ月遅れの開催となった。

　はじめに１８人の委員を紹介。委員長には、道教育大学釧路校教職大学院の梅本宏之特任教授を選出した。

　梅本委員長は「“何ができるようになったか”“何をどのように学ぶのか”“何が身に付いたのか”などの視点が大切で、子どもや教師に、どのようにフィードバックできるかがポイントとなる」と委員会の役割を強調した。

　国語科、算数・数学科の各部会では、①学力向上セミナーの内容検討と授業改善のポイントを、より多くの教職員に伝えるための工夫②調査結果からみえる課題のとらえ方と指導改善の方向性の明確化―について協議を進めた。

　本年度は、全国学力・学習状況調査が実施されないため、前年度の結果と、１２月に行われる市標準学力検査の結果を中心に分析し、課題の明確化を図る。

　学力向上セミナーでは、市学校改善プランの３視点「授業づくり」「環境づくり」「習慣づくり」から「授業づくり」に重点を置き、内容の構成や授業方法工夫改善の視点を明確にすることで、各学校における指導の充実に反映できるよう提案する。

　本年度の委員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽委員長＝梅本宏之（道教育大釧路校教職大学院特任教授）

▽副委員長＝片貝卓也（東雲小教頭）、中野昌史（幣舞中教頭・新）

▽国語部会アドバイザー＝松岡伸之（北中校長・新）

▽算数・数学部会アドバイザー＝佐藤一浩（景雲中校長・新）

▽国語部会＝菊野雅之（道教育大釧路校准教授・新）、春名健司（光陽小教諭・新）、竹内徹（愛国小教諭・新）、早川将光（景雲中教諭・新）、足立英世（道教育大附属釧路中教諭・新）

▽算数・数学部会＝早勢裕明（道教育大釧路校教授）、赤本純基（道教育大附属釧路中教諭）、柴田尚文（鳥取西中教諭）、下村伸大（山花中教諭）、下山智之（大楽毛中教諭）、及川知洋（景雲中教諭）、中川晃（鳥取西小教諭・新）、佐藤義人（昭和小教諭・新）

(市町村 2020-07-02付)