地域と連携し体験活動を　網走市が第３次食育推進計画

（市町村 2020-07-03付）

　【網走発】網走市は、第３次食育推進計画を策定した。計画期間は令和２年度から６年度までの５年間。基本理念「こころも　からだも　食が育む　元気なあばしり」のもと、「食を通じて健全な心身を育む」など４つの基本目標を設定。学校では、地場産食材を活用した学校給食、地域や生産者と連携した体験活動などを通して食育を推進する。

　平成２７年度に策定した第２次計画が前年度で終了となったことから、市食育推進会議や市食育推進計画庁内検討委員会を中心に検討を進めてきた。

　基本理念は「こころも　からだも　食が育む　元気なあばしり」。それを踏まえ、基本目標として「食を通じて健全な心身を育む」「地域の食文化に理解を深め、守り、継承する」「食に対する正しい知識の普及と実践」「食育の基盤づくりと取組の推進」の４点を設定した。

　学校における具体的な施策としては、①学校給食を活用した食育の推進②様々な体験活動を通じた食育の推進③望ましい食習慣や知識の習得―を展開。

　①では、農協や漁協、生産者や加工・販売業者などと連携し、地場産食材の提供や食材に関する講話などを実施し、子どもたちの地域の自然、食文化、産業などへの理解を深める。

　また、栄養バランスの取りやすい米飯給食や、地元の伝統的な食文化を継承するための郷土料理の献立化を推進する。

　②では、学校菜園で生ごみからつくった肥料を活用するなど環境や食物の循環を意識した取組のほか、バイキング給食や食事のマナー指導といった、地元の産業や伝統的な食文化に接する取組など、地域や生産者と連携した体験活動を推進する。

　③では、授業などでの食育指導のほか、肥満、偏食、アレルギーなど子どもが抱える個々の問題に適切に対応するため、学級担任、栄養教諭、養護教諭が学校医（医療機関）と連携し、保護者への専門的な指導助言を推進する。

(市町村 2020-07-03付)