札幌市教委 ＩＣＴ担当者会議　緊急時の学習支援理解　ウェブ会議で全校から参加

（市町村 2020-07-02付）

Zoomの接続なども確認した

　札幌市教委は６月中旬の３日間、ウェブ会議システムＺｏｏｍなどを用いて緊急時におけるＩＣＴを活用した学習支援等の実施にかかる担当者会議を開いた。３日間で市立学校全校のＩＣＴ担当者や管理職などが出席。様々なＩＣＴを用いた学習支援について理解を深めた。

　新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた市立学校一斉の臨時休業期間では、市教委および各校でＩＣＴを活用して支援。今後、新型コロナウイルス感染症の感染状況によって、さらなる臨時休業を実施する場合は、これまで以上に各校でＩＣＴを活用した学習支援の充実が求められることから、担当者会議を開いた。

　会議では、Ｚｏｏｍの接続を確認したあと、市教委が作成したＩＣＴを活用した学習支援などに関する動画を視聴した。

　動画では、文部科学省の新型コロナウイルス感染症対策に伴う児童生徒の学びの保障総合対策パッケージについて、臨時休業中でも学校が課す家庭学習と、教師によるきめ細かな指導・状況把握によって、子どもたちの学習の継続および学校との関係の維持を徹底するなど、学びを止めないことが明記されていることを紹介した。

　動画共有サービスＹｏｕＴｕｂｅを用いた学習動画配信については、学習支援や運動習慣づくり、メッセージ動画などを使用用途として、動画制作・配信のサービスが３年３月３１日まで利用可能となっていることを紹介。学習や心と体のサポートに効果があること、インターネット接続などの環境がない家庭にはＤＶＤ貸し出しなどで対応することを説明した。

　また、学習動画配信について著作権など配信に当たっての注意点のほか、申請方法や実施方法を説明した。

　Ｚｏｏｍを用いた健康状況や学習状況の把握については、朝の会や帰りの会、個別の学習支援などでの実施が効果的なことを説明。申請方法や実施方法も示した。

　ＩＣＴを組み合わせた学習支援などの充実については、Ｚｏｏｍによる朝の会で健康観察・学習状況の確認のほか、個別の学習支援、授業動画の配信、学習課題をメールで送付するなど、１日の時間割を例に取組方法を説明した。

(市町村 2020-07-02付)