【解説】活躍機会提供へ様々な取組

（コロナウイルス関連 2020-07-06付）

　新型コロナウイルスの影響で活躍の機会を失った生徒のため、陸上競技の代替大会の開催、文化・芸術活動の遠隔発表や鑑賞機会の提供など、様々な取組が全国規模で進んでいる。

　日本陸上競技連盟は６月２５日、２０２０全国高校リモート競技選手権大会の開催を発表。萩生田光一文部科学大臣は翌２６日の記者会見で、各都道府県、各地域の陸上競技場の環境が同一でない問題にふれつつも「３年間の成果を何らかの形で図る大きな取組の一つであり評価したい」と期待。「大学関係者にＡＯ入試や推薦入試で大会の結果を読み取り、進路に目を配ってもらえるようお願いしている」と述べた。

　文化庁主催の本年度全国高校総合文化祭は、高知県での開催を予定していたが、生徒の移動を伴わないＷｅｂ上での発表・交流で開催する。

　７月３１日、実行委員会による「Ｗｅｂ　ＳＯＵＢＵＮ」特設サイトを開設する予定で、演劇、合唱、書道など２３部門で作品や発表動画を掲載する。総合開会式は８月６日に開催する予定で、オリジナルミュージカルの発表も計画している。

　行政による文化・芸術活動への支援では、文化庁が「子供のための文化芸術体験の創出事業」の関連経費を第１次補正予算に措置。学校一斉休業で中止せざるを得なかった鑑賞教室や子どもの文化芸術体験活動を支援するもので、現在公募を行っている。

　同じく文化庁の「生徒やアマチュアを含む地域の文化芸術関係団体・芸術家によるアートキャラバン」は、生徒、アマチュア、芸術団体やフリーランスを含む芸術家による公演・展示を全国開催するもの。各地域で多種多様な文化芸術体験の機会創出、地域の活性化を図ることが目的で、今月中旬にも実施地域２５地域を決定する予定。

(コロナウイルス関連 2020-07-06付)