コミュニティ・カフェを開設　人と人のつながり創出　コロナ禍で平取町教委

（コロナウイルス関連 2020-07-07付）

　【浦河発】平取町教委は、中央公民館１階ロビーに地域住民が集い、人と人とのつながりを創出するびらとりコミュニティ・カフェを開設している。子育て世代や高齢者などが集い、つながることのできる町のプラットホームとしての公民館の活用を推進していく。

　町教委では、新型コロナウイルス感染症の影響によって、３密の回避で人と人とが物理的な距離をとることで住民の“心の距離”も離れてしまうことを懸念。

　そこで、公民館休館中に新たな事業を計画し、地域住民が集い、自治を育むコミュニティスペースとしてびらとりコミュニティ・カフェを開設した。

　心地よい居場所空間を住民が自分たちで考え行動し創る「住民の自治」、情報の共有や発信できる場としての機能をもつ「住民のつながり」、子育て世代が安心して気軽に立ち寄れる「地域のみまもり」の３つの機能を柱に、住民主体のコミュニティ・カフェとして運営する。

　カフェには、地域住民から小さな子ども向けのおもちゃが数多く寄贈されたほか、町教委主催の子育て講座で講師を務めたカラーコーディネーターの山口瑠里子さんがひかりとりがみを使ったオーナメントを設置。小さな子どもたちが安心して遊べる場ともなっている。

　カフェを訪れた町内在住の木村和佳子さんは「子どもを遊ばせながら、他のお母さんたちと話ができる」と話していた。

　町地域活性化協議会の互野慎一さんは「子育て世代だけではなく、幅広い住民を対象としたロビーコンサートなどもどうだろうか」と活用の可能性を思案している。

(コロナウイルス関連 2020-07-07付)