【解説】学習指導　ＩＣＴ等で工夫

（コロナウイルス関連 2020-07-21付）

　文部科学省は、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公立学校における学習指導等に関する状況（６月２３日時点）をまとめた。学校再開後の工夫で最も多かったのは「学校行事の見直し」９７％。「ＩＣＴの活用」「授業における学習活動の重点化」は７割程度となっている。

　全国の公立小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校の設置者（１８１１ヵ所）を対象に調査。

　臨時休業中に学校が課した学習内容をみると、「テレビ放送の活用」が３８％、「教育委員会等が作成したデジタル教材の活用」が２６％、「同時双方向型オンライン指導」が１５％、「家庭でも安全にできる運動」が６６％など。

　「同時双方向型のオンライン指導」の学校種別は、高校４７％、中等教育学校７０％、特別支援学校４０％と多く、小学校は８％、中学校は１０％、義務教育学校は１７％となった。

　臨時休業中の学習指導に関する課題では「各学校や家庭・児童生徒の実態を踏まえた積極的なＩＣＴの活用」が８６％と最も多い。「児童生徒による学習状況の違いに対応した学習の支援」「指導計画等を踏まえた適切な教材等の提供」「登校日の設定等による学習指導や学習状況の把握」と続く。

　学校再開後の工夫（予定含む）では、「学校行事の見直し」が９７％と最多。「長期休業期間の短縮（９５％）」「ＩＣＴの活用（７１％）」「授業における学習活動の重点化（７０％）」「時間割編成の工夫（５９％）」「補習の実施（２７％）」「土曜日の活用（１９％）」「次年度以降を見通した教育課程編成（１４％）」など。

　短縮後の夏季休業期間の日数は、小・中学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校はいずれも１６日、高校は２３日が最も多かった。

(コロナウイルス関連 2020-07-21付)