札幌市小学校長会の専門６部　各種研究で感染症対策　成果共有　充実・強化図る

（コロナウイルス関連 2020-07-30付）

　札幌市小学校長会（林貞年会長）の６専門部は本年度、それぞれ新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえた取組を進める。本年度に再編した各専門部６部において、教育課程編成や、指導上の配慮などの各種研究に、感染症対策に関する取組を盛り込んだ。今後、研修会や共同研究推進委員会を開き、研究成果における情報共有の充実・強化、研修内容の洗い出し・調整を行う。

　校長会は、本年度から専門部体制を７部から６部に再編。すべての部で、校長の指導性や経営ビジョン、リーダーシップを明らかにする研修を推進している。

　新体制は、①「学ぶ力」育成部②「豊かな心」育成部③「健やかな体」育成部④学びの支援部⑤教育環境部⑥人材育成部―の６部で構成。今後、各専門部研修会を複数回実施し、新型コロナウイルス感染症対策等を踏まえた研究を行う。

　「学ぶ力」育成部では、学ぶ力をバランスよく育むよう、特色ある教育活動を展開。感染症対応として、教育課程編成や、指導上の配慮などについても取り組む。

　「豊かな心」育成部は、自己肯定感を高め、思いやりの心などを育む指導を推進。生命尊重、偏見・差別、感謝等、感染症対応を踏まえた研究も進める。

　「健やかな体」育成部は、積極的に心身の健康の保持・増進を図るための指導を実施。感染予防、運動・生活習慣の定着に向けた取組なども展開する。

　学びの支援部においては、教育的ニーズに応じる連続性のある学びを組織的・計画的に推進。感染症対応としては、登校不安・学習サポートや虐待対応などを扱う。

　教育環境部は、望ましい教育環境の実現を図るための対策や取組を展開。３密回避の配慮、ＩＣＴの活用など、感染症対策にもふれていく予定だ。

　人材育成部においては、学校における業務の適正化や教職員の意識改革を追究。感染症対応として健康管理、教員研修、在宅勤務等などの対策を探っていく。

　このほか、各専門部の代表者が集い、情報交換を行う共同研究推進委員会を開催。各専門部の研修内容の洗い出しや調整、連携の強化を図っていく。

(コロナウイルス関連 2020-07-30付)