感染予防へ運動会の配慮事項など　開閉会式 別日にＴＶで　体研連が資料第２弾作成

（コロナウイルス関連 2020-08-04付）

　道学校体育研究連盟（＝体研連、大牧眞一委員長）は、『感染予防に配慮した小学校の体育学習～お互いの体の距離は離すけど、心はつながる楽しい体育学習』の第２弾を作成した。運動会を開催する場合の配慮事項をはじめ、運動会で活用できる運動、休み時間等にできる鬼遊びなど、感染症対策を行った上で実施可能な楽しい競技や体育学習９例を紹介している。

　各学校では、新しい生活様式における感染症対策を行った上で、教育活動が再開されているが、学校行事の延期や内容の変更に迫られている例も多い。

　今回作成した資料では、運動会を開催する際の配慮事項として、学校規模に応じ、３密を考慮して参加人数を工夫するよう提案。具体的には、ブロックや学年で開始時間を変えて行うほか、集合時および児童席の密を避けるなど、会場全体の人数を少なくすることを求める。

　開閉会式については、別の日にテレビ放送で行うなど、時間短縮の工夫を例示。

　競技中、競技後に待機する場所の工夫として、「密にならないように間隔をとって並ぶ」「競技後に応援することも考えて間隔を開けて並ぶ」「短距離走では横の間隔を空け、表現では隊形移動で密集したりしない」などの配慮を示した。

　保護者に対しては、マスクの着用を求めるほか、大声での応援は控えることを要請するとした。

　ゲーム・ボール運動領域で配慮する事項では、どの子どもも楽しめるように、児童の実態に応じたルールの設定などを紹介している。

　また、感染症予防に配慮しつつ、運動会などで実施できる競技など９例を紹介。掲載したQRコードを読み取ることで、動画共有サイトYouTube上で公開している紹介動画を閲覧できる。

　うち、低学年向けの団体競技「リレー玉入れ」は、４チームで協力して玉を入れて、競い合うもの。①紅白をそれぞれ４チームに分け、チームが１列に並ぶ②合図とともに、４チームの先頭の児童がかごに向かって２回ずつ玉を投げ入れる③投げた児童は、列の後ろに並び、続いて２番目の児童が玉を投げ入れる④制限時間を決め、紅白でどちらがたくさんの玉を入れたかを競い合う―といった競技方法を紹介している。

(コロナウイルス関連 2020-08-04付)