砂川市 実践的安全教育モデル事業 自転車通学マップ普及 砂川中拠点に交通安全教育
(市町村 2020-07-31付)

 【岩見沢発】道教委の道実践的安全教育モデル構築事業の本年度モデル地域、砂川市は事業概要をまとめた。砂川中学校を拠点校に、交通安全教育に重点的に取り組む。7月、11月、来年2月に実践委員会を開き、取組成果の共有、実践の検証などを行う。

 8月に児童生徒・保護者および教職員等への事前アンケート、9月に事前研修会と合同点検および既存の通学路安全マップの確認、10月に警察と連携した交通安全教室、公開授業、自転車の通学路安全マップ作成などを予定。すべての学校で、安全教育・安全管理や危機発生時の教職員の役割について共通理解を図ることや、中核となる教員を校務分掌に位置付けることなどを目指す。

 事業の概要はつぎのとおり。

【モデル地域の現状と課題】

▼重点的に取り組む領域=交通安全教育

▼モデル地域の学校数=小学校5校、中学校2校、高校1校

▼拠点校=砂川中

▼現状

▽各学校で、地域の実態に応じた交通安全教育を実施

▽平成30年度、市通学路交通安全推進会議で市交通安全プログラムを策定

▽30年度から、市通学路交通安全推進会議を地域の連携の場とし、登下校防犯プランに基づく通学路の緊急合同点検を毎年実施

▼課題

 市内小・中・高校の児童生徒が生涯にわたって日常の危険性を予知し、自ら考える能力を高める取組を地域すべての学校に普及するため、小・中・高校が連携し、一貫した安全教育の推進に向けた体制を構築する必要がある。

 多くの児童生徒が交通量の多い国道12号を通学路として使用していることから、通学路の安全マップを充実させるとともに、通学路を教材として児童生徒が被害者にも加害者にもならないための交通安全指導の充実を図る必要がある。

【事業の概要】

▼事業の目標

 児童生徒が生涯にわたって交通事故の加害者にも被害者にもならないようにするための交通安全教育を系統的に実施する。

 各学校に中核となる教員を位置付け、モデル地域内での学校間の連携を図ることによって、一貫した安全教育を統一して進められる交通安全教育の推進体制を構築する。

 自転車通学のための通学路安全マップなど、本事業の取組と成果を保護者や地域住民等に周知することによって、地域全体の安全意識の向上を図る。

▼モデル地域の主な取組

▽7月=第1回実践委員会(取組の方向性の確認)

▽8月=児童生徒・保護者および教職員等への事前アンケートの実施

▽9月=事前研修会および合同点検の実施、既存の通学路安全マップの確認

▽10月=警察と連携した交通安全教室の実施、公開授業の実施、自転車の通学路安全マップの作成

▽11月=第2回実践委員会(拠点校の取組の共有)、自転車の通学路安全マップの普及

▽3年2月=第3回実践委員会(取組成果の共有、実践の検証)

【成果の検証】

▼成果指標

▽安全教育・安全管理や危機発生時における各教職員の役割について、共通理解を図っている学校の割合=目標値100%

▽学校安全に関する会議や研修等を実施している学校の割合=100%

▽学校安全を推進する中核となる教員を校務分掌に位置付けている学校の割合=100%

▽拠点校の取組を参考に、学校安全計画の見直しを図った学校の割合=80%以上

▽主体的に行動する態度や危険個所に対する安全確保の方法の理解について、意識の高まりがみられる児童生徒の割合=80%以上

▽児童生徒を交通事故等から守るための主体的な活動について、意識の高まりがみられる保護者および地域住民の割合=80%以上

▼測定方法

 児童生徒や保護者等を対象としたアンケートを事前と事後に実施し、その意識の変容を把握する。

(市町村 2020-07-31付)

その他の記事( 市町村)

札幌市教委 2年度奨学生 高大の合計1500人 高1.4倍、大2.4倍

3_札幌市の奨学生採用者数志願者数の推移  札幌市教委は、令和2年度奨学生の採用者数をまとめた。採用者数は、高校等1240人、大学等260人の計1500人。志願者数に対する倍率は、高校等が1・4倍、大学等が2・4倍だった。予算総額は...

(2020-08-03)  全て読む

全小・中学生等にタブレット導入へ 長万部町補正予算

 【函館発】長万部町は、GIGAスクール構想の前倒しに対応するための予算を措置した。7月中旬の臨時町議会で補正予算が成立したもので、全小・中学校の児童生徒および教職員分のタブレット端末を年度...

(2020-08-03)  全て読む

紋別市教委 教育研修シリーズ 規模拡大し11講座展開 ICT活用や特別支援など

 【網走発】紋別市教委は、本年度「もんべつ教育研修シリーズ」の日程をまとめた。新型コロナウイルス感染症の影響で当初の予定からは一部変更となったが、前年度より規模を拡大し全11講座を展開。教科...

(2020-08-03)  全て読む

小中生に情報端末 各施設換気設備も 北広島市の補正予算

 北広島市が7月21日の市議会臨時会に提出した補正予算案が可決された。一般会計は6億5935万円を追加し、総額352億5567万円。うち教育費には3億3821万円を追加し、既計上額と合わせた...

(2020-08-03)  全て読む

札幌市教委が通知 自己肯定感など醸成を 命大切にする指導徹底求め

 札幌市教委は、通知「命を大切にする指導の徹底および夏季に向けての幼児児童生徒の指導について」を全市立学校・園に発出した。教職員が子ども一人ひとりの状況把握、子どもの自己肯定感や自己有用感を...

(2020-08-03)  全て読む

札幌市教委 夜間中学在り方検討会議 “形式的卒業者”支援を 年度内に基本計画策定へ

札幌市教委夜間中学在り方検討会議  札幌市教委は30日、市内のSTV北2条ビルで第4回札幌市における公立夜間中学の在り方検討会議(最終会議)を開いた。これまでの会議の内容を踏まえ、各委員が公立夜間中学の開設に対する期待や思い...

(2020-07-31)  全て読む

教育費9・1億円 全小・中に端末を 旭川市の補正予算

 【旭川発】旭川市が市議会第4回臨時会に提出した補正予算案が成立した。一般会計の追加補正は14億8697万円で、補正後の総額は1963億4966万円。教育費は、9億892万円を追加し、102...

(2020-07-29)  全て読む

児童生徒と教職員の端末を年度内に 松前町が関連経費を予算化

 【函館発】松前町は、GIGAスクール構想の前倒しに対応するための補正予算を措置した。9日の臨時町議会で可決されたもので、全小・中学校の児童生徒および教職員分のタブレット端末を年度内に導入す...

(2020-07-29)  全て読む

年度内に端末導入 全小中の児童生徒分 函館市が補正予算

【函館発】函館市は、年度内に全小・中学校の児童生徒分のタブレット端末を導入する。9日の臨時市議会でGIGAスクール構想関連経費を盛り込んだ補正予算案が可決され、7億1385万円を予算化。端...

(2020-07-29)  全て読む

学校力向上総合実践事業・網走市の実施計画

 【網走発】道教委「学校力向上に関する総合実践事業」で地域指定を試行している網走市の実施計画の概要はつぎのとおり。 《指定校との連携による取組》 【地域協議会】 ▼具体的な取組 ▽網...

(2020-07-29)  全て読む