札幌市教委が通知　自己肯定感など醸成を　命大切にする指導徹底求め

（市町村 2020-08-03付）

　札幌市教委は、通知「命を大切にする指導の徹底および夏季に向けての幼児児童生徒の指導について」を全市立学校・園に発出した。教職員が子ども一人ひとりの状況把握、子どもの自己肯定感や自己有用感を醸成する取組を進める必要性を指摘。家庭や地域、関係機関等と連携し、指導や支援を一層充実させるよう求めている。

　通知では、夏を迎えるこの時期について、子どもの行動範囲や交友関係も一層広がることから、暴力行為や家出などの問題行動や水の事故などの夏季特有の事故の発生を懸念。

　本年度は長期にわたる臨時休業によって、心理的に不安定な子どもがいることが懸念されることから、教職員が子ども一人ひとりの状況を丁寧に把握し、子どもの自己肯定感や自己有用感を醸成する取組を進める必要性を示している。

　また、かけがえのない子どもの命を守るための取組や、夏季における幼児児童生徒の指導に関する具体的な対応策を示し、すべての教職員で共通理解を図り、家庭や地域、関係機関等と連携を図った指導や支援を一層充実させるよう求めている。

(市町村 2020-08-03付)