教育費９・１億円　全小・中に端末を　旭川市の補正予算

（市町村 2020-07-29付）

　【旭川発】旭川市が市議会第４回臨時会に提出した補正予算案が成立した。一般会計の追加補正は１４億８６９７万円で、補正後の総額は１９６３億４９６６万円。教育費は、９億８９２万円を追加し、１０２億１２７万円となった。

　教育費の主な内容をみると、学校ＩＣＴ環境整備費に４億８８７０万円を追加。児童生徒１人１台のパソコン端末を配備するＧＩＧＡスクール構想にかかわって、小学１～３年生の全員分と、担当する指導教員分の端末を整備する。

　５月には小学４年生から中学３年生までの全員分と、担当する指導教員分の端末を整備する補正予算を可決しており、今回で市内全小・中学校の児童生徒分の端末が配備される。

　また、学校感染症対策・学習保障費として小学校分１億３３００万円、中学校分６６００万円を補正。国の補助を受け、学校規模に応じて市内小・中学校に２００～４００万円の備品・消耗品費を割り当てる。消毒液や、換気に必要な扇風機、教材などが想定されている。

　学校施設改修費には、小学校分に１億１３８５万円、中学校分に１億１３３５万円を追加。感染症の感染リスク低減を図るため、和式トイレを洋式トイレに更新する。

　使用状況や児童生徒の在籍状況などを勘案し、小学校２３０基、中学校２２９基を改修する。

(市町村 2020-07-29付)