札幌市教委　教科用図書の選定開始　８月２０日採択予定　教育委員会会議開き説明

（市町村 2020-07-29付）

３年度に使用する教科書について審議した

　札幌市教委は、令和３年度から使用する教科用図書の選定を開始した。２７日の教育委員会会議では、審議会中学校部会の各小委員会委員長が市教科用図書選定審議会の調査研究報告書答申の概要を説明。今後、採択する各教科の教科書について審議した。きょう２９日と８月７日の会議を経て、８月２０日の会議で中学校用、高校・中等教育学校後期課程用、特別支援教育用の教科用図書を採択する予定。

　市教委は、５月に開催された２年度市教科用図書選定審議会の総会において、３年度から使用する教科用図書の調査研究について諮問。これを受け、１０日に審議会から調査研究報告書の答申が提出された。

　審議会において調査研究の対象とした図書について、中学校用の教科用図書は、対象すべての教科用図書について調査研究を進めている。

　高校用の教科用図書は、学校の実態、学科や課程の特色、生徒の特性などを十分に考慮し、全日制・定時制の課程・学科・コースごとに採択することとなっており、各高校はそれぞれ、校長を委員長とする教科書選定委員会を設置。自らの学校で使用するものとして、適切と考えた使用希望教科用図書を選定している。

　また、山の手養護学校の高等部については、高校に準じた教育課程を編成していることから、高校と同様の扱いとしている。

　特別支援教育用教科用図書においては、主たる教材として、道教委の採択参考資料の対象となっている一般図書、教科用図書選定審議会委員が推薦した教育目標を達成するために適切と認められる一般図書を調査研究の対象としている。

　また、市立札幌みなみの杜高等支援学校、市立札幌豊明高等支援学校は、自校で使用を希望する一般図書を選んでいる。

　２７日に札幌市民交流プラザで開かれた第１３回教育委員会会議では、３年度から使用する中学校用教科用図書の採択に向け、審議会中学校部会の各小委員会委員長が市教科用図書選定審議会の調査研究報告書答申の概要を説明し、審議した。

　きょう２９日に第１４回会議を開き、調査研究報告書答申の説明、委員から意見聴取などを実施。調査研究報告書答申、教科書見本、市民意見や学校意見などを参考に審議を深める。

　８月７日の会議において、中学校用について種目ごとに市で使用する最も適切な教科用図書１種類の候補を絞る。高校・中等教育学校後期課程用は、各学校の教育課程の実施に最も適切な教科書を、特別支援教育用は、市の特別支援教育において児童生徒の状況に応じて使用するのに適切な教科書を決める。

　８月２０日の教育委員会会議において、３日間の審議結果を議案としてまとめ、継続して採択する小学校用教科用図書を含め議決する予定だ。

(市町村 2020-07-29付)