札幌市内でカルチャーナイト　８０超のプログラム公開　ちえりあ　ホール裏側紹介

（市町村 2020-07-27付）

舞台照明が点灯するまでの手順などを解説

　札幌市内で１７日、カルチャーナイト２０２０が開かれた。市内の各企業・団体が実施した８０以上のプログラムを動画共有サイトＹｏｕＴｕｂｅで一挙公開。うち、札幌市生涯学習センターちえりあは、普段見ることのできないホール演出の裏側を紹介した。

　カルチャーナイトは、公立施設や文化施設、民間施設などを夜間に開放し、専門分野や特色を生かした文化プログラムを市民が楽しむ行事。市民と企業、官庁が協働してつくる地域文化活動として毎年開催している。

　本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各企業・団体が取組を収録した動画を配信。１７日午後５時から、一斉にＹｏｕＴｕｂｅで公開した。

　学校の吹奏楽や合唱の定期演奏会、ピアノ、ダンス、演劇などの公演などで活用されるちえりあでは、「ちえりあホール探検し隊～あなたを照らす“灯り”のヒミツ」と題して、照明が点灯するまでの手順など、普段見ることのできないホール演出の裏側を紹介。イベント前に行う手順“仕込み”として、下した照明を手作業で調べることや、長いさおを使って照明の向きを調整する様子などを伝えた。

　札幌市中央図書館は、「オンライン書庫ツアー～図書館の裏側ってどうなっているの？」と題して、図書館キャラクターの“ヨムくん”が６つの書庫を案内。所蔵している児童書や絵本、紙芝居のほか、古い雑誌や昔の地図、新聞など、貴重な資料が保管されている個所などを紹介した。

　札幌市博物館活動センターは、施設内を探検する動画を配信。１億２千万年前から現在までの札幌の自然の成り立ちをパネルや標本を通して伝えている展示室において、平成１５年に札幌で発見された世界で最も古い大型海牛“サッポロカイギュウ”の実物化石や復元骨格標本を展示していることなどを伝えた。

(市町村 2020-07-27付)