図書館機能強化など３点　読書活動推進計画策定へ　札幌市

（市町村 2020-07-22付）

　札幌市は、札幌市読書活動推進・図書館振興計画の策定に向けた検討を開始した。２１日に札幌市中央図書館で開かれた第８期協議会の初会合において骨子案を提示。基本理念「市民の生涯にわたる学びや創造的な活動を支える」のもと、「市民の読書活動の推進」「子どもの読書活動の推進」「図書館の機能強化」の３点にかかわる具体的な施策を展開することなどを盛り込んだ。今後は、パブリックコメントなどを経て、３年度中に計画を策定する予定だ。

　計画は、社会全体で子どもの読書活動を支える環境を整備するとともに、図書館の運営やサービスの基本的な考え方を示すもの。図書館の運営やサービスの基本的な考え方と方向性を示した札幌市図書館ビジョンと、子どもの読書活動を推進するための施策をまとめた札幌市子どもの読書活動推進計画の２つの計画を統合する。

　計画期間は令和３年度から概ね５年間。乳幼児から高齢者までの市民全般、図書館、学校等の読書活動とかかわりのある団体を対象とし、市民の読書活動の推進に資する事業および図書館運営にかかる事業を広く対象とする。

　読書活動を取り巻く現状や国・北海道・札幌市の動向、生涯学習社会の中で札幌市図書館の果たす役割、現行計画の成果と課題、今後の方向性などを踏まえ、基本理念「市民の生涯にわたる学びや創造的な活動を支える」を設定。基本方針として、①市民の読書活動の推進②子どもの読書活動の推進③図書館の機能強化―の３点を掲げ、これらにかかわる具体的な施策を展開する。

　また、読書活動に関する現状を把握するため、児童生徒と市民約５６００人を対象にアンケート調査を実施。１０～１２月ころに開く協議会で、アンケート調査の結果について報告・審議する。

　３年度の前期には素案を作成し、パブリックコメントなどを経て、３年度中に計画を策定する予定だ。

(市町村 2020-07-22付)