文科省委託「研究開発学校」　東川町Ｇｌｏｂｅ　指定期間１年間延長　１０月の発表会　来年秋に　

（市町村 2020-07-27付）

指定期間の延長と研究発表会の延期を決めた

　【旭川発】平成２９年度から文部科学省委託事業「研究開発学校」に取り組む東川町立東川小学校など東川町内の６校１園は、新型コロナウイルス感染症の影響から、当初４ヵ年だった指定期間を来年度まで１年間延長することとなった。ことし１０月１６日に予定していた研究実践発表会は、来年秋ごろをめどに延期。本年度は同日を町内一斉研修日として設定し、感染症対策に努めながら、最終年度に向けた研究を進めていく。

　東川町は２９年度に文科省から指定を受け、東川小、東川第一小学校、東川第二小学校、東川第三小学校、東川中学校、東川高校、幼児センターの６校１園で、英語を中核とした創設教科「Ｇｌｏｂｅ（グローブ）」の研究を展開。

　文化や価値観の異なる人々とよりよい人間関係を構築できる資質・能力、技能の育成に向け、初等中等教育段階におけるグローバル化に対応した教育環境づくりを柱とする教育課程の研究開発や授業実践に取り組んでいる。

　新型コロナウイルス感染症による教育活動への影響を踏まえ、文科省は、本年度事業を名目指定とし、指定期間を１年間延長するとの通知を発出。これを受け、東川町はことし１０月１６日に予定していた研究発表会について、次年度秋ごろをめどに延期することとした。

　１３日に町内の農村環境改善センターで開かれた本年度研究開発学校第２回研究推進連絡協議会において、指定期間の延長と研究発表会の延期について協議。

　町教委の杉山昌次教育長は、研究を継続し、実り多い事業としていくよう協力を求めた。

　協議会では、研究実践発表会の開催予定日を町内一斉研修日とすることや、８月６日に夏季研修会、冬に冬季研修会を実施することなどを提案。

　町内一斉研修日には、研究授業のＤＶＤを事前視聴した上で研究協議を行うなど、感染症対策に取組ながら研究の歩みを止めないことを確認した。

(市町村 2020-07-27付)