江別市教委 小中一貫教育基本方針案 5年度に全市導入へ 江別第二中校区をモデルに(市町村 2020-08-18付)
江別市教委は、江別市小中一貫教育基本方針(案)をまとめた。施設隣接型の江別第二中学校区をモデル校区とし、令和4年度に小中一貫教育を先行導入。5年度には全市で小中一貫教育を進めていく見通し。今後、9月にパブリックコメントを実施し、3年1月に基本方針を策定する。
方針は、江別市としての小中一貫教育を推進する上での基本的な考え方を整理し、共通理解のもと、取組を進めることを目的に策定するもの。市における小中一貫教育の目的として「小学校と中学校が学習指導や生徒指導の課題や情報を共有し、義務教育の9年間において系統性と発達段階に応じた連続性を確保した指導に取り組む」ことを掲げている。
方向性として、①目指す子ども像の明確化②教職員研修の合同開催③義務教育9年間の系統性を明らかにした指導計画の作成④中1ギャップの緩和⑤地域とともにある学校づくりの推進―の5点を提示。
①では、市が目指す子ども像を踏まえ、コミュニティ・スクール(CS)での熟議を通して、中学校区で共通した目指す子ども像を明確化する。
②では、年1回、11月に実施している江教研ブロック研修会を活用し教職員研修を小中合同で実施。学力・体力にかかわる共通課題を明らかにし、小・中学校間で共有する。
③では、義務教育9年間の系統性を明らかにした指導計画を作成。系統表を作成し、指導すべき内容を明確化して年間指導計画を作成する。
④では、中1ギャップを緩和するため小学6年生の中学校登校を年1回以上実施。夏季休業などに小学6年生が中学校の部活動を見学・体験する機会を設定する。小学5~6年生では学年内の交換授業や一部教科担任制の導入に向けて、指導体制の工夫充実を図る。
⑤ではCS、学校支援地域本部、PTAと連携し地域とともにある学校づくりを推進する。
導入スケジュールは、施設隣接型の江別第二中学校区をモデル校区とし、4年度に小中一貫教育を先行導入。残りの学校区については5年度までに導入を進めていく。
今後、9月にパブリックコメントを実施する。
(市町村 2020-08-18付)
その他の記事( 市町村)
函館市教委 地域学校協働活動推進へ コーディネーター等新設 辻教育長 一体感ある取組を
【函館発】函館市教委は、市立小・中学校の地域学校協働活動推進に向けた検討を行うため地域学校協働活動連絡会議と、学校と地域の協働活動をコーディネートする地域コーディネーターを新たに設置した。...(2020-08-20) 全て読む
情報機器整備や各施設の感染対策 紋別市の補正予算
【網走発】紋別市の補正予算が、12日の第3回市議会臨時会で可決された。教育費の補正額は1億3447万円。情報機器整備に小学校で7565万円、中学校で4074万円を措置し、GIGAスクール構...(2020-08-20) 全て読む
教育費1120万 電子図書館を整備 網走市の補正予算
【網走発】網走市の補正予算が、17日の市議会第7回臨時会で可決され成立した。教育費の補正額は1120万円。新型コロナウイルス感染症対策として、市立図書館における電子図書館整備に900万円を...(2020-08-19) 全て読む
新型コロナ対策で小・中にエアコン 新篠津村補正予算
一般会計総額8817万円を追加する新篠津村の補正予算が、7日の第3回村議会臨時会で成立した。 教育費には675万円を追加し、補正後の総額は3億6579万円となる。小学校と中学校の空調設...(2020-08-19) 全て読む
札幌市教委 2年度学校経営研修 10区を2つに分け開催 10月21日から 檜田次長講話
札幌市教委は、園長・校長・副校長・事務長および教頭を対象とした学校経営研修について、本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、日程を変更し、2地区に分散して開く。市内10区をA地区...(2020-08-19) 全て読む
札幌市 本年度おとどけアート実施校 新琴似北、新川、西岡南小で “密”を避け彫刻等展示・発表
芸術家が“転校生”として一定期間小学校を訪れ、児童と様々な創作活動に取り組む札幌市の「おとどけアート事業」の本年度実施校が決まった。新琴似北小学校、新川小学校、西岡南小学校の3校で実施。“...(2020-08-18) 全て読む
建設業者から氷など 札幌市円山動物園 寄贈受ける
札幌市円山動物園は11日、市内の㈱西岡国昭建設(加藤健一社長)から氷とスイカの寄贈を受けた。同園で飼育するホッキョクグマ、アジアゾウ、ニホンザルに対してそれぞれ寄贈され、氷で涼を取る動物た...(2020-08-18) 全て読む
札幌市 保育所等の需給計画 本年度1794人分供給 3年4月時2号保育1173人分不足
札幌市子ども未来局が所管する保育所等の需給計画進ちょく状況がまとまった。本年度中に市内全保育施設で1794人分の定員を確保する見込み。各区の内訳をみると、需要の高まりなどによって北区で38...(2020-08-17) 全て読む
ものづくりKids拠点構築事業 本年度 10月から実施へ 札幌市 感染症対策万全に
札幌市経済観光局は、本年度「ものづくりKids拠点構築事業」について、10月ころの実施を検討している。今月中にも、事業者選定にかかる公募型プロポーザルを公告する。提案要件として、小・中学生...(2020-08-17) 全て読む
湧別町教委が学校力向上事業 9年間の連続性を考慮 湧別小を中心校に授業改善
【網走発】湧別町教委は、本年度から令和4年度までの3年計画で「湧別町型学校力向上事業」に取り組んでいる。授業公開や校内研修での交流などを通して、中心校となる湧別小学校の研究内容を発信し、町...(2020-08-12) 全て読む