札幌市　本年度おとどけアート実施校　新琴似北、新川、西岡南小で　“密”を避け彫刻等展示・発表

（市町村 2020-08-18付）

　芸術家が“転校生”として一定期間小学校を訪れ、児童と様々な創作活動に取り組む札幌市の「おとどけアート事業」の本年度実施校が決まった。新琴似北小学校、新川小学校、西岡南小学校の３校で実施。“密”の状況を避けながら映像や彫刻、絵画、詩などの展示・発表を行うなど、児童が芸術にふれる機会を生み出していく。

　事業は、札幌市の子どもの文化芸術体験事業の一環として、市内小学校を対象に年間３校で毎年実施しているもの。平成２０年度から開始し、令和元年度末時点で延べ３７校で実施している。主催は、ＡＩＳプランニングが事務局を務めるおとどけアート実行委員会。

　実行委員会は、平成２０年に発足。大学教員、小学校教職員、文化団体職員、アーティスト、学生などの市民で構成し、活動を通じて子どもたちが豊かな感性と多様性を学び、地域の人々とのつながりを活性化、促進することを目指している。

　アーティスト、芸術家が転校生として一定期間小学校を訪れ、学校の余裕教室や空きスペースをアトリエとして創作活動を実施。様々な創作活動を通じて、児童・教職員・保護者・地域住民と交流を図っている。

　これまで、造形・映像・音楽・身体表現などの分野で活躍するアーティストが参加し、アーティストと子どもたちとの間に築かれる関係性の中で活動を展開してきた。

　本年度は、新琴似北小、新川小、西岡南小の３校で事業を実施。各学校に美術家や映像作家などを“転校生”として派遣し、学校の空き教室にアトリエをつくり、様々な創作活動に取り組む。

　また、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、“密”の状況を避けながら交流活動を展開。子どもたちからアイデアやテーマに沿った作品を募り、映像や彫刻、絵画、詩などの展示・発表を実施することとしている。

　本年度事業実施校と芸術家の訪問予定期間はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽新琴似北小＝風間天心（美術家・僧侶、８月１９日～１２月２５日）

▽新川小＝下道基行（写真家、１１月中旬～１２月中旬ころ）

▽西岡南小＝小林大賀（映像作家、１２月上旬～３年１月ころ）

(市町村 2020-08-18付)