６～８月の感染状況　文科省　児童生徒　学校内感染１８０人　高校８割　生徒自ら管理を

（コロナウイルス関連 2020-09-07付）

児童生徒・教職員・幼児教育関係者の感染状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、学校における新型コロナウイルスの感染状況（６月１日～８月３１日）をまとめた。児童生徒の感染者数は１１６６人で、学校内感染によるものが１８０人。そのうち、高校が１５３人と８割を占めた。年齢が上がるにつれ、校内で生徒の自主的な活動が増えることなどから、生徒自ら衛生管理に留意するよう指導する必要性を示した。

　学校関係者の感染数は、児童生徒が１１６６人、教職員が１９４人、幼稚園関係者が８３人（幼児４７人、教職員３６人）。８月に入り、児童生徒で９２４人、教職員で１４３人、幼稚園関係者で５４人増加した。

　児童生徒の感染者数に占める感染経路の割合は、全校種合わせ「家庭内感染」５６％、「学校内感染」１５％。「家庭・学校以外の活動・交流等」８％、「海外からの帰国」１％、「感染経路不明」１９％。

　学校内感染は全体で１８０人の報告があり、事例としては３１件。人数は高校１５３人、中学校１８人、小学校９人。

　教職員の感染経路は「感染経路不明」６５％、「家庭・学校以外の活動・交流等」１７％、「家庭内感染」１２％。「学校内感染」６％。学校内感染の人数は１１人（高校７人、小学校２人、中学校１人、特別支援学校１人）だった。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は６８件。このうち、部活動に関連したものが１８件。５人以上の感染者が確認された事例は、６８件中１８件（部活動関連９件）だった。

　文科省は、高校において比較的多くの事例が発生していると分析。年齢が上がるにつれて教員の直接的な監視下にない行動や自主的な活動が増えることから、衛生管理について生徒自ら留意するよう指導が必要としている。

(コロナウイルス関連 2020-09-07付)