道教委・小玉教育長が記者会見　学習指導員　人材確保へ　希望全校への配置目指し　

（道・道教委 2020-10-08付）

　道教委の小玉俊宏教育長は６日の記者会見で、学習指導員やスクール・サポート・スタッフを、希望するすべての学校に配置できるよう人材確保に努めていく考えを示した。もうひとつのクライマクス事業では、道教育大学と協力して４会場でオリンピアンとの合同練習などを盛り込んだイベントを開催することなどを説明した。

　学びの保障にかかわり、学習指導員やスクール・サポート・スタッフの適切な配置などについて、「希望するすべての学校に配置できるよう人材の確保に努めている」とした。

　もうひとつのクライマクス事業については、運動部活動だけを対象としてきたが、議会議論や各方面から文化系部活動への支援要望があったことから、「体育会系、文化系問わず、晴れ舞台の創出に努めていく」とした。

　取組状況として、１校１クライマクス運動について、現在、４０を超える企画が提案され、体育祭での激励セレモニーや校内放送でのメッセージ番組など、趣向を凝らした提案があることを報告した。

　クライマクスキャラバンについては、道教育大の協力のもと、函館、旭川、釧路、岩見沢の４校でオリンピアンなどとの合同トレーニングやトークセッション、第一線で活躍する著名なアーティストのミニコンサートなどを盛り込んだイベントを開催すると発表。

　初の試みとして実施している教育局の政策プレゼンテーションについて、７～８月に各教育局職員が地域の実情を踏まえ、テーマに沿った内容に関する幹部職員との意見交換の経緯を説明。今後、各教育局は本庁幹部との意見交換を踏まえ、さらに磨き上げて取組を推進するとし、「特に優れた提案については若干の予算的配慮をする」と述べた。

　「Ｃｏｌｏｒｆｕｌ　Ｓｐｒｏｕｔ　ｂｙ　ＩＣＴ」プロジェクトについては、障がいがある子どもたちの教育の充実に役立ててほしいとのことから、東京サラヤ㈱からの寄附金約２０００万円を財源に展開すると説明。札幌のIT企業の協力を得て、特別支援学校での学習成果や文化活動など、バーチャルキャラクターを交えた動画で紹介する「ばーちゃる文化祭」などに取り組んでいくことを紹介した。

　学校の中での学びだけではなく、施設や病院などで過ごさざるを得ない子どもたちには訪問教育学級があることを挙げ、「訪問教育学級が充実し、学習意欲向上につながってほしい」と期待を寄せた。

(道・道教委 2020-10-08付)