道教委 第3回代表高校長研究協議会 教育改革へ 今が好機 「GIGA+α」を 新保氏(道・道教委 2020-10-07付)
全道から31人が出席した
道教委は5日、札幌市内の道第2水産ビルで令和2年度第3回全道代表高校長研究協議会を開いた。全道から31人が出席。講演・研究協議では、特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長が講師を務め、日常の学校生活で活用しているICTにアイデアを加えることで業務改善などを図る自身の実践事例を紹介。「高校は今がチャンス」と呼びかけ、導入に向けた事前準備を検討することを勧めた。
本道の高校教育にかかわる教育行政上の課題等について研究協議を行い、本道の高校における学校運営全般の改善・充実に資することが目的。
開会に当たり、山本純史学校教育局指導担当局長兼ICT教育推進局長があいさつ。
新型コロナウイルスについて、各学校の対策が徹底されていることで感染した生徒を起点に他の生徒へ感染したケースが一度もないことや、臨時休業を公表するため当該保護者の理解を得るまで丁寧に取り組んでいることなどに謝意を示した。
進学や就職に向けた対応について、大学入試の共通テスト出願受付が開始されたことなどにふれ、ことしの3年生は入試制度の変更や新型コロナの影響、家庭の経済状況によって進路変更を検討せざる得ない状況となっていると説明。「入試改革や新型コロナの巡り合わせによって不利益を被ることは避けるべき。可能な限り、生徒が希望する進路にチャレンジできるよう指導してほしい」と求めた。
ICT端末の整備は国の概算要求に盛り込まれなかったが、今後の進展を見守る必要があると強調。「高校における1人1台端末の方向性について校長会と協力して検討を進めている。国の動向を見定め、できるだけ早く方向性を示したい」と述べた。
整備面以外にも、ICTに不慣れな教員も授業で活用できるよう、参考となる授業モデルの作成を進めていることを紹介。「各教員の得意不得意にかかわらず、今後は授業にICTを取り入れていくことがスタンダードであることをすべての教員の共通認識としてもつよう意識付けしてほしい」と要請した。
各課等の担当者が所管事項を説明した。=概要後日掲載=
ほっかいどう学推進フォーラムの新保理事長による講演と研究協議を行った。
演題は「GIGAスクール構想を北海道教育変革のチャンスに~Post Coronaの主役は北海道!」。
新保理事長は、人手不足・長時間勤務への対応と個別最適化されたより質の高い教育の実現を図るため、「GIGA+α」を示し、日常の学校生活で活用しているICTにアイデアを足すことで改善できることを具体例を交えて紹介した。
「高校は今がチャンス」と強調。高校の1人1台端末の整備に向けた方向性が示されていない状況をプラスにとらえ、通信回線やセキュリティポリシーなどに関する情報が網羅されているため、環境づくりに向けたすり合わせなど、導入に向けた事前準備ができるなどとした。
このあと、相馬哲也教育指導監が講話した。
(道・道教委 2020-10-07付)
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