道教委　有朋高拠点の遠隔授業受信校　夕張高など２６校対象　当面は６教科１６科目配信

（道・道教委 2020-10-05付）

　道教委は、令和３年度に有朋高校に設置する仮称・遠隔授業配信拠点による受信校を決定した。夕張高校など２６校を対象に、国語・数学など６教科計１６科目を配信する予定。保健体育など実技を多く伴う教科は当面の間、配信対象とせず、今後、実施を視野に検討を進める。

　道教委は、３年度から有朋高校に仮称・遠隔授業配信拠点の設置を計画。道内各地に多様で質の高い高校教育を提供できるよう、大学進学に対応した教科・科目、生徒の多様な興味・関心に応える教科・科目を計画的・継続的に配信する。

　同時双方向の遠隔システムを活用し、遠隔授業の専任教員が複数の受信校に授業を同時配信。同時間、複数の配信ブースから別の授業を配信する。

　３年度受信校として、夕張高をはじめとする地域連携特例校など２６校に決定。仮称・配信拠点が作成する年間配信スケジュール表や週間配信予定表をもとに受信校が教科・科目を選択する。３年度の配信教科・科目は、申請のあった国語（国語総合、古典Ｂ）、地歴・公民（日本史Ｂ、倫理、政治・経済）、数学（数学Ｉ、数学Ａ）、理科（科学と人間生活、物理基礎、物理、化学基礎、化学）、芸術（音楽Ｉ、書道Ｉ）、外国語（コミュニケーション英語Ｉ、英語表現Ｉ）となっている。

　配信時間は１授業５０分間。１単位当たり週１回、年間３５回の授業を実施する。対面による授業も行い、教科ガイダンスや学習内容の定着の把握などを実施する。　

　なお、実技を多く伴う保健体育、家庭、情報に関しては、生徒の安全面などを考慮して当面の間は配信対象とせず、実施を視野に入れ検討を進める。

　今後は教科別研究協議会を遠隔で開き、配信拠点の教科担当者と受信校の担当者が学習内容や指導方法などを協議。来年度の授業に向けた準備を進めていく。

　令和３年度の受信高校はつぎのとおり。

▽夕張▽月形▽蘭越▽寿都▽虻田▽厚真▽穂別▽平取▽福島商業▽南茅部▽長万部▽松前▽上ノ国▽下川商業▽美深▽苫前商業▽豊富▽礼文▽常呂▽津別▽佐呂間▽清里▽興部▽雄武▽阿寒▽羅臼

(道・道教委 2020-10-05付)