道研「探究活動が変わる理科探究研修」　指導から支援に転換を　釧路湖陵高とつなぎ開講

（道・道教委 2020-10-01付）

道内高校の理科教諭１２人が受講

　道立教育研究所は９月２５日、同所と釧路湖陵高校（遠藤孝一校長）の２会場をオンラインでつなぎ、「探究活動が変わる理科探究研修」を開いた。両会場合わせて１２人の道内高校理科教諭が受講し、高校理科教育の課題と改善策や、評価の検討などを協議。生徒の探究活動において、“指導”から“支援”へ転換し、生徒に寄り添うことの重要性を学んだ。

　研修は、探究活動や課題研究などに関する指導方法について理解を深め、実践的指導力の向上を図るとともに、授業の改善・充実に向けた方策を考えることが目的。

　高校理科教育の課題と改善策に関して、道研職員が探究活動や課題研究の指導について説明。

　また、生徒が探究活動を求めた際にどのように指導するかなどを議題に、グループワークを行った。具体的な声かけや生徒とイメージを共有する方法など、生徒の興味・関心を大切にしながら活動を進める方法を話し合った。

　続いて、釧路湖陵高の渡邊理実教頭がスーパーサイエンスハイスクール（ＳＳＨ）における探究活動の取組を報告。探究活動で生徒に身に付けさせたい力として主体性、創造性、国際性を挙げた。

　実際の取組として、生徒による釧路湿原の巡検を紹介。事前学習から成果発表までの流れを説明し、外部機関との連携を詳細に解説した。また、生徒自身が探究テーマを設定する場合、教員は“指導”から“支援”へ転換し、生徒に寄り添うことが重要と伝えた。

　このほか、実際に理数科２年生の授業を見学し、指導方法や評価の検討などについて協議した。

(道・道教委 2020-10-01付)