道研　「総合的な探究の時間」充実研修　指導体制の工夫等学ぶ　國學院大・田村教授講義

（道・道教委 2020-10-01付）

遠隔研修形式で行った

　道立教育研究所は９月２５日、遠隔研修形式で「“総合的な探究の時間”充実研修～学校全体での取組に向けた副校長・教頭のリーダーシップの在り方」を行った。國學院大學人間開発部初等教育学科の田村学教授が、新学習指導要領に沿って令和４年度から実施される「総合的な探究の時間」での指導方法や最新の動向などを講義。受講者は具体的な授業づくりの方法や指導体制の工夫について学んだ。

　研修は、探究活動や教科等横断的な取組のねらいや進め方についての理解を深め、副校長および教頭の立場から自校の取組の改善・充実に資することが目的。

　道内の高校５６校の副校長・教頭１５４人が受講した。

　國學院大の田村教授が「探究学習の高度化と授業改善」をテーマに講義。総合的な探究の時間の構造イメージを、目標や内容、指導計画などを図式化して具体的に説明。また、他県の高校で実施した学習活動を事例に、外部機関との連携方法や指導体制の工夫を示した。

　３密を回避して学習を進めるに当たり、長期記憶に残る活用型の知識を習得する授業づくりの工夫として①書くことによる精緻化②ノート・板書の可視化・構造化③課題提示の組織化―の３点を提示。

　文字化して知識や情報をつなげるネットワーク化を意識すること、生徒が前向きに学習に取り組む課題提示を組織化することなど、具体的な授業づくりのポイントを伝えた。

　なお、田村教授の講義は、独立行政法人教職員支援機構のウェブサイトで配信中。学習指導要領の読み解き方や期待する学びについて解説している。

(道・道教委 2020-10-01付)