オホーツク局　管理職人事基準決定　１校勤続　３年基本に　３年度当初人事から適用へ

（道・道教委 2020-10-08付）

　【網走発】オホーツク教育局は、管内公立小中学校管理職人事異動実施基準を決定した。「１校の基準勤務年数は３年を基本とする」「同一市町村での勤務は原則として同一職連続で２校までとする」など４点を定め、管内学校教育振興に資する人事異動を推進。管理職の長期的な視点に立った学校経営などにつなげる。令和３年度当初人事から適用する。

　管理職の人事異動に当たっては、これまで同一市町村内の在籍年数のルールや勤務年数について基準が定まっていなかったため、どういった異動になるのか管理職自身が把握できず、課題解決や目指す学校経営について長期的な視点で取り組みにくいという課題があった。

　このためオホーツク局は、人事異動実施基準を作成することとし、８月下旬に開かれた第１回管内公立小中学校等教職員人事推進会議で案を示すとともに、関係者から意見を募った。１０月２日の第２回人事推進会議で最終案が承認された。

　教育水準の向上と適切な学校運営の推進に資することを目指し、今日的な教育課題に積極的に取り組むとともに、信頼される学校づくりや特色ある学校づくりを推進し、管内学校教育振興に資する人事異動に努めることが目的。

　異動の基準は、①市町村の実情を勘案し、管内的立場に立って適材を適所に配置する②１校の基準勤務年数は３年を基本とする③同一市町村での勤務は原則として同一職連続で２校までとする④子育てや介護等の家庭事情に配慮した人事異動に努める―の４点。

　ただし、②については、ミッションを明確にし、達成するために長期的な学校運営が必要な場合など、各学校の状況や課題等の特別な理由がある場合は市町村教委と協議するとしている。

(道・道教委 2020-10-08付)