道教委 第1回教員育成協議会 教職の魅力など情報発信 労働条件 イメージ改善を
(道・道教委 2020-10-09付)

第1回道教員育成協議会
草の根教育実習システムなどを一層進めていく

 道教委は6日、札幌市内の道第2水産ビルで第1回道教員育成協議会を開いた。教職に就く魅力の発信、ソーシャルメディアを活用した情報発信など、本年度の取組の重点を確認。教員の担い手確保に向け、委員からは学生が懸念する労働条件のイメージを改善する必要があるとし、課題を踏まえた教員育成指標の改善を求めた。

 協議会は校長、教員としての資質の向上に関する教員育成指標の策定に向けた協議や、指標に基づく教員の資質の向上に関する協議を行うことを目的に、年に2回開催している。

 委員15人のほか、オブザーバーとして札幌市教委や道教育大学の関係者ら約20人が出席した。

 開会に当たり松本邦由教職員局長は、本道における教員採用倍率の低下が大きな課題とし、道内外への教職の魅力発信や、へき地小規模校における実習を推進する草の根教育実習システムなどを一層進めていく考えを示した。

 委員長に、道町村教育委員会連合会の加賀学理事(池田町教委教育長)を選出したあと、道教委担当職員が本年度の取組を説明。教員育成指標の普及・啓発、本道で教職に就く魅力の発信、ソーシャルメディアを活用した情報発信など取組の重点を示した。

 協議では、教員となる人材確保のためには労働条件のイメージなど学生の懸念を払拭する必要があること、課題を踏まえて現状の教員育成指標を改善する必要があることなどを指摘する意見が出された。

 道教委の草の根教育実習システムに関しては、対象を拡大して実施するよう期待する声も。高校生を対象に開催予定の教員養成セミナーは、「2年生の春より1年生の秋に開催した方が、教員志願者の確保に効果的」との声が高校関係者から上がった。

 このほか、学習指導員としての経験が、大学生にとって教職を目指すよいきっかけになるとの意見があった。

 第2回協議会は来年2月以降に予定している。

(道・道教委 2020-10-09付)

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