安全・安心な通路確保　恵庭柏陽中　建設業が舗装整備

（関係団体 2024-10-31付）

グラウンドに至る通路４０㍍を丁寧に仕上げた

　恵庭市立柏陽中学校（前田真志校長）で２９日、校舎とグラウンドを接続する通路整備が行われた。近隣で道路工事を進める建設業㈱協栄土建（千歳、前田浩志社長）の協力によるもの。舗装された通路が完成し、車いすで学ぶ生徒や避難所として活用する地域住民の安全・安心の確保を実現した。

　同校には５年度、車いす登校の生徒が入学。入学を前に、恵庭市教委がエレベーター棟を増築するなど、特別な配慮が必要な生徒のための環境を整えてきた。

　一方、校舎からグラウンドまでのルートが未整備。体育授業での移動や緊急時の避難など、生徒の安全・安心の確保が難しい状況となっていた。

　校区内にある国道３６号恵み野跨線橋の補修工事を請け負う協栄土建は、同校が地域の避難所に指定されていることもあり「生徒たちや地域住民のためになれば」（三好裕司工事部次長）と、通路舗装ボランティアを快く引き受けた。

　当日は、作業員１２人が参加した。前田校長や壽福史人教頭が見守る中、事前に敷砂利・転圧した延長４０㍍、幅９０㌢㍍の通路にアスファルトを投入。トンボでならしたあと、ランマーやロードローラーで入念に締め固めた。

　前田校長は「生徒たちの安全・安心の確保のために作業していただき、本当にありがたい」と目を細めた。

　壽福教頭は「今後も特別な支援の必要な生徒が入学する可能性がある」とし「保護者や生徒も安心して学校で学ぶことができるのでは」と感謝した。

(関係団体 2024-10-31付)