エアコン整備　前倒しを　札幌市Ｐ協　７年度文教要望

（関係団体 2024-11-01付）

髙原会長（右）と山根教育長

　札幌市ＰＴＡ協議会（髙原周作会長）は１０月３０日、７年度札幌市文教施策に関する要望書・意見書を市教委に提出した。現在市教委が進めている各学校へのエアコン整備について、前倒しでの実施などを求めた。

　要望書の取りまとめに当たり、全市の保護者から３０３３件の意見が集まった。子ども一人ひとりに目が行き届き、安心して学べるきめ細かな教育の実現と子どもたちを取り巻く教育環境の充実を願い、１０項目を盛り込んだ。

　学校設備については、熱中症対策として「可能な限り前倒しでのエアコン設備工事の実施を」と要望。学校ごとの具体的な工事計画の提示も求めた。

◆ＳＣの重点配置も

　専門人材配置関係では、本年度から導入された心の健康観察アプリ「シャボテンログ」によってスクールカウンセラー（ＳＣ）への相談希望の増加が予想されるとして、増員や勤務時間増を要望。特に中学校では相談予約が取りにくいとの声が多いことを受け、重点的な配置を希望した。

　このほか、学校・保護者連絡ツール「すぐーる」をＰＴＡ活動でも活用できるよう、ガイドラインなどルールの整備を求めた。

　意見書には、要望書への反映に至らなかった１１項目をまとめた。３５人少人数学級のさらなる推進、スクール・サポート・スタッフの導入、いじめ問題専門スタッフの各区への配置、トイレの洋式化などを盛り込んだ。

　山根直樹教育長に要望書を手渡した髙原会長は「３０００件を超える多くの意見を受け止め、予算編成に当たって前向きに検討を」と呼びかけた。

(関係団体 2024-11-01付)