全国都市立高校長会が第６５回秋季研　道府県の枠を越え交流　地域根差した魅力ある学校へ

（関係団体 2024-10-25付）

全国都市高校長協会秋季研究協議会

　全国都市立高校長会（会長・岩井誠仙台市立仙台高校長）は１７、１８日の２日間、ホテルライフォート札幌で第６５回秋季研究協議会を開催した。道内での開催は平成２６年以来１０年ぶり６回目。全国から約９７校の校長が集まり、道府県の枠を越えて交流を深めた。

　秋季研究協議会は、全国を北日本、関東、中日本、近畿、西日本の五つのブロックに分けて輪番制で開催しているもの。

　初日の開会式であいさつに立った岩井会長は、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を通した新たな学びの実現、教職の魅力向上、働きやすい職場環境の整備を進める校長によるマネジメントの重要性に触れ「２日間にわたる本大会を通じて、重責が少しでも“軽くなった”と感じてもらえれば」と期待した。

　開催地を代表して北ブロック副会長を務める市立札幌新川高校の矢田春義校長が登壇。地域・学校規模で抱える課題は異なっても、各市町村の願いを受け、地域と共に発展する市立高校の共通点に触れ「私たちは、地域に根差した魅力あふれる学校づくりを目指すという共通の目標がある。研究協議会が今後につながる意見を大いに交わす場になれば」と述べた。

　来賓あいさつでは、札幌市教委の山根直樹教育長（廣川雅之教育次長代読）、道高校長協会の宮澤一会長が祝辞を述べた。

　議事に入り、７年度の総会、春季研究協議会・教育懇談会をさいたま市のホテルブリランテ武蔵野で５月２７日に開催するなど、今後の日程などを審議した。

　研究協議では、山形市立商業高校、桐生市立商業高校、関市立関商工高校による発表・研究協議を実施。特色ある学校づくりに向けた実践事例をもとに活発に意見を交流した

　講演では㈱北海道日本ハムファイターズ取締役、㈱ファイターズスポーツ＆エンターテイメントの常務取締役事業総括本部長の前沢賢氏が「ファイターズが描く事業戦略～非連続の成長に向かって」と題して講演。将来を見通した戦略や人材育成の秘訣を語った。

　２日目は研究協議を行ったほか、教育視察として三笠高校と市立札幌開成中等教育学校、エスコンフィールド北海道を訪れた。

(関係団体 2024-10-25付)