道教委・道 放課後活動推進協議会 体験通し創作活動など学ぶ 道北会場 講義や選択研修(道・道教委 2020-10-12付)
プログラムの充実に向け研鑚した
【旭川発】道教委と道は2日、上川合同庁舎で道内4地区の皮切りとなる放課後活動推進協議会(道北会場)を開いた。道北各地から参加した放課後児童支援員などの関係者は、講義やワークショップなどを通して創作活動などを学び、今後児童クラブ等で感染症対策を講じながら実践できるプログラムの充実に向けて研鑚を積んだ。
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた子どもへの活動支援の在り方について専門的な講義や演習等を行うことで、放課後活動を支える人材の資質向上を図ることが目的。上川教育局と上川総合振興局保健環境部が主管し、上川管内など道北各地から「新・放課後子ども総合プラン事業」などの地域学校協働活動を推進する関係者77人が参加した。
道教委は令和元年度まで実施していたCS推進協議会と地域学校協働活動推進協議会兼コーディネーター等協議会を見直し、本年度から地域と学校の連携推進協議会と放課後活動推進協議会に再編。放課後活動推進協議会は道北会場を皮切りに、全道4ブロックで開催することとしている。
はじめに、上川教育局の小島紀行社会教育指導班主査が「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた子どもへの活動支援の在り方について」と題して講義。感染症の基本的な情報や予防策を伝えるとともに、具体的な活動場面ごとの対策などを紹介した。
続いて、選択研修を実施。㈱ウッドワークの岡村貴弘代表取締役による「創作活動プログラム」、国立大雪青少年の家の白形賢太郎主任企画指導専門職による「他者とのかかわり方を学ぶプログラム」、ネイパル深川の廣川貴志社会教育主事による「子どもの体力向上につながるプログラム」、上川教育局義務教育指導班で特別支援教育スーパーバイザーを務める鎌田隆仙指導主事による「障がいのある子どもや特別な支援を要する子どもへの対応」から1つを選び、4会場に分かれて資質向上のためのスキルアップを図った。
うち、創作活動プログラムでは、木材を題材としたワークショップ「世界に1つだけの置き時計を作ろう!」を体験。様々な色や形の木端から想像を膨らませ、自由な発想でデザインしてパーツを貼り付ける活動を展開した。
ウッドワークは昨年、低学年向けにこのワークショップを開催。学校における評価から離れ、教員ではなく児童クラブ支援員や職人による視点で自由な発想を褒められることで、児童たちは想像を超える独創的な作品をつくり上げていたという。
参加者は創作活動の楽しさや意義を実感するとともに、今後のプログラム充実に向けたヒントを得た。
なお、協議会は15日に道央と道東、30日に道南の各会場で行われる。
(道・道教委 2020-10-12付)
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